犬は桃を食べれる?種の誤飲と皮やゼリーを食べて大丈夫?!
ジューシーで甘い桃の旬は6月から10月ですが、夏には多くの品種が食べごろになり、愛犬と一緒にこれら果物を味わいたいと思うこともあるのではないでしょうか?
こちらでは、「犬が桃を食べれるのか」「アレルギーを避けるための食べていい量」について解説していきます。
さらに、これらのような犬が桃や果物を食べれるのかについての、もう少し深入りした素朴な疑問などにも触れていきましょう。
ぜひ、最後までお読みいただき、愛犬とあなたで桃をはじめとした果物をおいしく楽しんでくださいね!
犬は桃を食べれるの?アレルギーに配慮し食べる量や皮と種の誤飲に注意すれば大丈夫!
桃は犬の健康にとっても、良い成分を含んでいる果物です。
一方で、桃の部位によっては犬に悪い影響を起こす成分も含まれているのをご存知でしょうか?
ここから、愛犬が桃を食べるメリットや、アレルギーや種の誤飲についての注意点をご案内していきますね。
また、犬にどのくらいの量を与えるのが適切なのかの目安もお示ししますので、ぜひ 参考にしてみてください!
犬は桃を食べれるのか?与えるメリットと便秘などへの効果!
結論からお伝えすると、桃は犬が食べても大丈夫な果物です。
桃は水分量が多い果物なので、犬の水分補給にも役立ちます。
桃は犬が食べれるというだけでなく、カリウムやビタミンCといった栄養素に加え、水溶性の食物繊維である「ペクチン」も豊富に含んでいるんです。
この桃に含まれる「ペクチン」は犬の腸内細菌の栄養になり、腸内環境を整える働きがあるため、スムーズな便通に働きかけ便秘の改善も期待できますよ。
ただし、桃は犬にとってアレルギーに注意が必要な果物です。
犬が食べれる桃の「量」に加え、「皮」や「種」の誤飲といった注意する点についても詳しくお伝えしていきましょう。
犬が「アレルギー」や「肥満」を引き起こさない食べて大丈夫な桃の「量」
健康な犬は桃を食べても大丈夫なのですが、とても甘く糖分がたっぷり含まれているため、与える量には注意が必要です。
桃が大好きな愛犬の食べる姿がかわいいから…と与えすぎると肥満になるため、「おやつ」や「ごほうび」として少しの量だけあげるようにしましょう。
また、犬が桃を食べるとアレルギー反応を起こすことがあるので、あげすぎには注意が必要になります。
犬が一回に食べて大丈夫な桃の量の目安は「20グラム」ほどです。
普通サイズの桃の可食部はおおよそ200グラムなので、その10分の1が目安と考えておきましょう。
犬の体格や必要カロリーによって食べれる量が異なりますが、嘔吐や下痢といった中毒の状態を防ぐためにも、初めて桃をあげる際には少しずつ与えるようにしてくださいね。
少しの量の桃を犬にあげて様子を見ることで、重篤なアレルギーの状態を回避することができますよ。
犬は桃の「皮」や「葉」は食べれるの?「種」の誤飲にも注意!
桃の果肉部分は量にさえ注意すれば犬に食べさせても大丈夫だとお伝えしてきましたが、皮や葉は取り除いて、食べれる実の部分だけを小さくカットして与えるようにしてください。
桃の皮は消化が悪い部分であり、農薬が残っていることもあるので、犬に食べさせる場合はしっかりとむいてあげましょう。
さらに重要なことは、犬が桃の種を誤飲しないようにすることです。
桃の種は犬が絶対に食べることができませんので、間違って食べることがないように気をつけてくださいね。
誤飲が危険な一番の理由は、桃の種には「アミグダリン」という犬にとって有害な成分が含まれているからです。
犬が桃の種を誤飲すると、消化される際にアミグダリンが反応し、青酸化水素が発生して「呼吸困難」や「嘔吐」などの原因になります。
また、犬が桃の種を誤飲すると、喉や腸に詰まってしまうこともあります。
種だけでなく、「未熟な果実」にもアミグダリンは含まれているので、犬が食べられる「しっかり熟した桃」を選んでくださいね。
桃は香りが強いので、きちんとゴミ箱に種や皮を捨てたとしても、嗅覚の良い犬は探り当ててしまいます。
あなたがゴミ箱に捨てた種や皮は、犬が簡単に取り出せないようにしておきましょう。
もし、探し当てた場合も犬に「ダメ!」と声をかけてすぐに引き離してください。
また、庭や散歩コースに桃の木がある場合も、犬が落ちているものを誤飲していないか注意が必要ですよ。
このように、犬が桃を食べることが大好きでも、危険な目にあわせないようにするために、飼い主であるあなたが気をつけなければならない点がたくさんあります。
これらのポイントを押さえ、神経質になりすぎない程度に愛犬と一緒に桃をおいしく食べていきましょう。
犬が桃のゼリーを食べるのは大丈夫?!安心して食べれるワンちゃん専用のものがベスト!
桃を犬が大好きだとしても、人間用の「ゼリー」をあげるのは避けましょう。
ゼリーは一般的に果物の果汁にゼラチンを混ぜたものです。
桃のゼリーはほとんどが水分からできており、犬に有害な成分は含まれていません。
しかし、シロップ漬けになっている果汁を使っていることが多いので、たくさんの量の砂糖が含まれており犬にとっては肥満に直結する原因です。
また、桃のゼリーに使われるゼラチンが、犬のアレルギーの原因となることがあります。
どうしても犬に人間用のゼリーを食べさせたい場合は、成分表を確認して、消化に良い食材を使っているものやアレルギーや中毒を引き起こしそうな素材が入っていないものを少しだけあげましょう。
桃のゼリーの中でも、ゼラチンの代わりとしてこんにゃくの粉末を使った「こんにゃくゼリー」も人間にとってはダイエットに良いと人気の食品ですよね。
しかし、犬にとって桃のこんにゃくゼリーは消化が難しく、弾力があることから喉に詰まらせてしまうことがあります。
犬には人間用ではなく、専用のゼリーを適正な量だけ与えるようにするのがおすすめです。
桃以外で犬が食べれるor好きでもダメな夏の果物!ぶどうがダメな理由とメロンにスイカやパイナップルにネクタリンは食べても大丈夫?!
これから、「犬と一緒に果物をもっと味わいたい!」というあなたに、桃以外で食べれる食材をご案内していきますね。
夏によく食され人気の果物である「スイカ」「メロン」と「ぶどう」や「パイナップル」などは犬が食べれるのでしょうか。
また、桃の一種である「ネクタリン」を犬が食べても大丈夫なのかもお伝えしていきますね。
犬にとってダメな果物もありますので、なぜ いけないのかや適切な量を理解して、ワンちゃんとの食生活を一緒に楽しんでいきましょう。
犬が桃以外に食べられる夏の果物は「メロン」や「スイカ」に「パイナップル」
犬が桃以外に食べていい夏に旬を迎える果物は、「スイカ」や「メロン」と「パイナップル」です。
「メロン」に「スイカ」はともにウリ科の果物で、桃と同じように水分がたっぷり含まれています。
犬にとって、スイカやメロンを食べることは、暑い時期に気をつけたい「夏バテ」の防止に期待ができるんですよ。
ただし、「メロン」に「スイカ」は犬に与えすぎると、水分の多さからお腹を壊してしまうことがあるので注意しましょう。
そして、常夏のフルーツの代表である「パイナップル」も犬が食べれる果物です。
パイナップルには「ビタミン」や「クエン酸」といった栄養素が豊富に含まれています。
桃と同じように食物繊維もたくさん含まれているので、犬のお腹にも良い影響を与えてくれるでしょう。
一方で、パイナップルも犬がアレルギーを起こしてしまいやすく、食べるのがダメなワンちゃんもいます。
犬がパイナップルを食べて数日以内に嘔吐や下痢をした場合は、アレルギーであったり体質に合っていない可能性があるので食べさせるのはやめましょう。
これら「スイカ」や「メロン」「パイナップル」といった果物の与えすぎも、犬の身体に負担を与えるため、桃と同様に「おやつ」や「ごほうび」としてあげるくらいがおすすめです。
犬は「ネクタリン」を食べていいのか?桃と違うからダメor大丈夫なの?!
桃に似た見た目や香りをしているものの、小ぶりで皮がツルツルした「ネクタリン」という果物をご存知でしょうか?
「ネクタリン」は桃より果肉がしっかりしていて、酸味が強く、甘酸っぱいのが特徴です。
そんな「ネクタリン」ですが、桃と同じように犬が食べても大丈夫な果物となります。
「ネクタリン」は桃と同じバラ科ですが、こちらも犬がアレルギーを起こす可能性のある果物であるため、食べるのがダメな体質ではないか少しずつあげて様子を見ることが必要です。
そして、犬に「ネクタリン」を与える場合は、桃と同じように種の誤飲に注意しましょう。
また、「ネクタリン」の皮も犬にとって消化が良いものではありません。
あなたが犬に「ネクタリン」を与える際は、皮をきれいにむいたものをあげるようにすると安心ですよ。
これまでにご案内してきた「メロン」「スイカ」や「パイナップル」と「ネクタリン」は、どの果物も犬が食べれるものでした。
ただし、これらの果物を食べた犬がアレルギー反応を起こしていないかの注意だけは怠らないように気をつけましょう。
愛犬が桃などの夏の果物が好きでも「ぶどう」だけは絶対に食べてはダメ!
夏に旬を迎える果物で、これまでにご案内してきたもの以外に思い浮かぶものはありますか?
そう、夏に旬を迎える果物として、粒が大きいものから小さいものまであり、皮ごと食べられる品種もある「ぶどう」も幅広い世代に人気ですよね。
しかし、こんな人気の「ぶどう」ですが、実は、犬に与えたらダメな果物なのです。
犬がぶどうを誤飲をしてから2〜5時間程度で、急に元気がなくなったり、嘔吐したり、尿が出ないなどの体調の変化が起きてきます。
犬に目立った異変がなくても、急性腎不全により容態が急変し命に危険が及ぶことがあるので、少しの量であってもぶどうを食べたとわかった時点での対応が必須です。
また、ドライフルーツである「レーズン」と、ぶどうの果汁の入ったジュースやグミなどのお菓子でも同じような状態に陥ることがありますので、犬に人間の食事やおやつをあげる場合には十分注意しましょう。
もし、犬にぶどうとその果汁やレーズンを与えてしまったり、誤飲をしてしまった場合は、すぐに獣医さんに診てもらってくださいね。
このページでは桃をはじめとした夏の果物について、犬の健康に良い成分がたくさん含まれているといったメリットや気をつけるポイントをお伝えしてきました。
桃などの果物を与えすぎたことにより愛犬が肥満やアレルギーを起こすのに注意を払いつつ、食べてはダメなものもしっかりと見極めながら、これからも旬の恵みを一緒に楽しんでいってくださいね!