犬はパプリカを生で食べても大丈夫?与え方や効果と手作りレシピ!
「パプリカ」はピーマンとよく似た野菜ですが、犬が食べても大丈夫なのか気になりますよね。
さらに、パプリカを犬が「生」で食べても大丈夫なのでしょうか?
今回は、
このように、犬がパプリカを食べることで得られる効果や注意点についてもご案内していきますので参考にしてください。
パプリカを使用した犬用手作りレシピでは、ズッキーニやなす、大根にじゃがいもなどのたくさんの野菜を使った料理をお伝えしていきますね!
犬はパプリカを生で食べても大丈夫!?肝臓の健康維持にも効果的
パプリカはピーマンと似ていますが、色合いが鮮やかでかわいい野菜です。
パプリカは料理だけではなく、デザートとしても使用されることがあり、カラフルな見た目で華やかにしてくれますよね。
ピーマンとは違った魅力をもったパプリカは、愛犬がそのまま食べても大丈夫なのでしょうか?
かわいい見た目だけではなく、パプリカを犬に与えた際の効果や、形が似ている「ピーマン」との違いについても詳しくご案内していきましょう。
犬はパプリカを「生」で食べても大丈夫!
ピーマンと同じ仲間で「ナス科トウガラシ属」に分類される野菜です。
ピーマンよりも肉厚で甘味がある野菜で、日本ではパプリカを「カラーピーマン」と呼ぶこともあります。
一年中、パプリカは栽培が行われており、いつでも手に入りやすいため、料理に取り入れやすいのも嬉しいポイント。
パプリカのようにカラフルで色合いがきれいな野菜を見かけると、愛犬にも食べさせてあげたくなってしまいませんか?
パプリカはアレルギーや好き嫌いがない犬であれば、「生」でも「加熱」しても食べることができるので安心して与えて大丈夫な野菜です!
パプリカの上手な選び方は、張りがあって ずっしりと重たいものを選びましょう!
パプリカは果肉が肉厚のため、犬に与えるときは小さく切ってあげるとより食べやすくなりますよ!
栄養素を上手く取り入れたいなら、粉末状のパプリカパウダーを犬に与えるのもおすすめです。
パプリカから得られる犬への良い効果!
犬がパプリカを食べても大丈夫なことが分かったところで、わんちゃんに与える効果や栄養も気になりませんか?
パプリカはビタミンCを豊富に含んでおり、それ以外の栄養素も満点!
パプリカに含まれているビタミンは、熱を加えても失われにくいのが特徴です。
その他にも、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けたり、犬の骨や皮膚被毛を健康に維持する効果が期待できる栄養素となります。
ちなみに、「ビタミンC」はパプリカから発見された栄養素なんですよ!
パプリカにはビタミンC以外にも、「ビタミンA・βカロテン」や「ビタミンE」も含んでいます。
カロテンは生よりも油で炒めることで栄養吸収率を高めることができるので、パプリカは加熱調理してから犬に与えるのがおすすめです!
パプリカは犬の肝臓ケアにおすすめな食材!
肝臓は摂取した栄養素を分解したり、吸収したりするためには欠かせない臓器です。
犬が生きていくために重要な働きをしている肝臓は、変化がとても分かりにくいといった特徴があります。
そのため、愛犬の健康を維持するために、日々、しっかりと肝臓のケアをすることが大切です。
パプリカに含まれるビタミンには強い抗酸化作用があり、犬への肝臓のダメージを軽減させる効果が期待できます。
それ以外にも、肝機能が低下してしまうとビタミンが不足してしまうため、補充するといった働きも。
パプリカにはビタミンが豊富に含まれているうえに、肝臓に負担がかかる栄養素が控えめになっているため安心して与えることができます。
肝臓の働きが悪くなってしまうと、犬に食欲不振や体重減少などの変化があらわれることが多いのですが、一時的なものと見逃してしまうことも少なくありません。
そのため、毎日の食事で愛犬の健康維持をしっかりと考えていく必要があります。
パプリカとピーマンの違いは?どちらも腎臓が心配な犬は要注意!
パプリカと形が似ている「ピーマン」も犬が食べても大丈夫な野菜です。
それでは、パプリカとピーマンの違いはなんなのでしょうか?
パプリカとピーマンは栄養がぎっしりと詰まった野菜のひとつですが、食べるのを控えた方がいい犬もいます。
ここではパプリカとピーマンの「大きな違い」と、食べるのを控えるべきわんちゃんについてご案内していきましょう。
犬が好きなのはどっち?パプリカとピーマンの大きな違い!
パプリカとピーマンは同じ仲間の野菜です。
それでは、パプリカとピーマンの違いはどこにあるのでしょうか?
ピーマンには、「クロロフィル」や「食物繊維」といった栄養素が豊富に含まれています。
クロロフィルは抗酸化作用があり、犬の免疫力アップの効果が期待できる栄養素です。
クロロフィルは成熟が進むと減っていくため、パプリカには含まれていません。
パプリカとピーマンの違いは、栄養素の含まれている「量」が大きく関わってきます。
どちらにも含まれる栄養素「ビタミンC」や「β-カロテン」は、パプリカがなんとピーマンの2倍以上!
しかし、「食物繊維」の量はパプリカよりもピーマンの方が多く含まれています。
パプリカはピーマンよりも苦味が少なく、甘みが多いため、好んで食べるわんちゃんもいるくらいです。
ピーマンよりもパプリカは果肉が厚く、大きいものを与えると消化不良をおこしてしまうこともあるので、できるだけ小さく切って与えることをおすすめします!
腎臓に心配がある犬にパプリカやピーマンを与えるときの注意点!
愛犬の体に必要な栄養素を豊富に含んでいるパプリカやピーマンですが、腎臓に心配があるわんちゃんに与えるときには注意しなくてはいけません。
パプリカとピーマンには「カリウム」というミネラル成分が含まれています。
カリウムは血圧の維持や筋肉の収縮、体液や塩分のバランス調整をするための重要なミネラルのひとつです。
一方、腎臓は塩分などの犬が食べたものの余分な成分などを、尿として排出するといった重要な働きを担っています。
腎臓の働きが悪くなってしまうと、良い働きをしてくれていたはずのカリウムなどのミネラルも上手く排出できなくなってしまうことから、「高カリウム血症」により筋力低下や手足のしびれを引き起こしたり、心疾患になることすらあるのです。
そのため、腎臓に心配がある愛犬にパプリカを与えるときには量を少なくする、与えないようにするといった対処が必要となってきます。
ただし、腎臓に心配がある犬が一切カリウムを摂取してはいけないという意味合いではなく、それぞれのわんちゃんに合わせた適切な量を把握することが大切になるということです。
犬にパプリカを与えるときの注意点は?おすすめの与え方
野菜の中には「取り除く方がいい部分」が含まれていることがあります。
パプリカの「種」や「ヘタ」は、人間が調理するときにも取り除くことが多い部分ですよね。
パプリカはどの部分を愛犬に与えるべきなのでしょうか?
愛犬にパプリカを与えるときの「量」と注意点についてご案合していきましょう。
犬が食べれるパプリカの「適切な量」について
犬が一日に食べることができるパプリカの「量」は、食事全体の10%以下にとどめるようにしましょう。
【犬が一日に食べていいパプリカの目安の量】
大きさ | 体重 | 与える量 |
超小型犬 | 4kg未満 | 約4~10g |
小型犬 | 10kg以下 | 約14g~24g |
中型犬 | 25kg以下 | 約34g~40g |
大型犬 | 25kg以上 | 約57g~70g |
パプリカは1個当たりは約150g前後となります。
量はあくまでも目安です。
カロリー計算や愛犬の様子をしっかりと確認しながら与えるようにしてくださいね。
パプリカは加熱することで甘味が増すため、好きなわんちゃんはたくさん食べたがるかもしれません。
一度にたくさん食べてしまうと下痢や嘔吐をしてしまうこともあるため、適切な量をしっかりと把握するようにしましょう。
初めてのパプリカは犬の好き嫌いやアレルギーの確認が大事!
初めて食べるものを警戒して食べない犬や、好き嫌いがあるわんちゃんもいます。
初めてパプリカを与えるときは少量ずつ、様子を確認しながら与えるようにしましょう!
好き嫌いがあるときには、無理に食べさせなくて大丈夫です。
下痢や嘔吐といった症状があらわれることもあるため、パプリカを食べた量を把握し、愛犬の様子を確認するのを忘れないようにしてくださいね!
パプリカを初めて与えるときは、一日の摂取量を何日かに分けて与えるのがおすすめ。
パプリカでアレルギーがでるのはごく稀ですが、注意するにこしたことはありません。
特に、ピーマンなどのナス科の植物で体調を崩したことがあるときには少量ずつ与え、犬の様子を確認するようにしましょう。
愛犬にパプリカを食べさせたい!おすすめの与え方
パプリカの「種」や「ヘタ」には中毒成分は含まれておらず、食べても大丈夫な部分ではあります。
しかし、犬にパプリカを与えるときには「種」や「ヘタ」の部分は取り除くようにしましょう。
パプリカの種やヘタの部分は硬く、犬が消化不良を起こしてしまう可能性があります。
パプリカの種やヘタは、犬の喉に詰まってしまうこともあるため大変危険です。
パプリカを食べさせるときは「生」で食べても大丈夫なのですが、肉厚な果肉が消化不良をおこしてしまう可能性もあるため、細かく刻んで与えるのがおすすめ。
ビタミンは熱に弱いといった特徴がありますが、パプリカはビタミンPのおかげで、加熱調理でも栄養素が壊れづらいといった特徴があります。
犬に与えるパプリカを使った手作りレシピをご案内!ズッキーニやなすなどの夏野菜と大根とじゃがいもで健康維持
パプリカはカラフルな可愛い見た目で栄養満点!
「パプリカを愛犬の食事に取り入れたいけど、レシピがわからない」そんなことはありませんか?
肉厚で甘味が強いパプリカは、いろいろな料理へと変化することができます。
それでは、パプリカを使用した犬用の手作りレシピを4つご案内しますので参考にしてみてくださいね!
今回はズッキーニやなすといった夏野菜を使用したり、大根やじゃがいもなどの家庭によくある材料を使ったレシピをお伝えしていきますよ。
犬のダイエット中のおやつにも!パプリカと大根で彩り豊かな手作りゼリー
まずは、パプリカと大根を使った寒天ゼリーの作り方をご案内していきます。
パプリカと寒天を使ったゼリーは手軽に与えることもでき、犬の食欲が低下する暑い夏にはぴったりのレシピです!
寒天は犬が食べても大丈夫な食材で、食物繊維が豊富に含まれていることからダイエットに適した食品となっています。
レシピに使用する野菜は、パプリカ以外にも冷蔵庫にあるもので さまざまなアレンジが可能ですよ。
材料
- ササミ 1/2本
- 大根 30g
- 人参 15g
- パプリカ(赤・黄色) 各10g
- オクラ 5g
- ブロッコリー 15g
- 寒天 4g
- 大根などの野菜を細かく刻み、3分茹でる(製氷機にはいるサイズにカット)
- ササミは茹でてから、細かく裂く(お湯250㎖)
- ササミの茹で汁に寒天をいれ、再び沸騰させる(茹で汁は熱すぎないように)
- 製氷機などの型に、野菜とササミを好きなように入れて茹で汁を注ぐ
- 常温で15分ほど冷まし、液が固まってきたら冷蔵庫で冷やして完成
今回使用した大根には、「アミラーゼ」という消化をサポートする栄養素が含まれています。
大根は消化器官に不調があるわんちゃんにはおすすめな野菜です。
出来上がったパプリカゼリーを容器から出すときには、爪楊枝を使用すると上手くいきますよ!
作るゼリーの大きさにもよりますが、与えるときに大きいようであれば小さくカットしてくださいね。
ただ、大根を与えすぎてしまうと、水分の摂りすぎで下痢に繋がってしまうこともあるため注意しましょう。
暑い夏におすすめレシピ!犬の体を冷やすパプリカとなすのスープ
次にご案内するのは、愛犬の消化に優しいパプリカとなすのスープレシピです。
なすは体を冷やす野菜で、暑い夏にぴったり!
材料(10kgの犬を目安で1食分)
- 鶏胸肉 100g
- パプリカ(赤・黄色) 30g
- なす 20g
- えのき 20g
- すだち 5g
- 炊いたご飯 100g
- なすなどの野菜と肉を細かくカットする
- 鍋に油をひいて、にんにくと一緒に野菜を炒める
- 火が通ったら、水と肉をいれて煮る
- 肉に火が通ったら完成
- 食べるときにすだちをたっぷりとかけます
なすには「ナスニン」という強い抗酸化作用がある栄養素が含まれており、食物繊維も豊富に含んだ食材です。
今回のレシピのようなスープは必要な栄養と水分も補給することができるので、食欲が低下したり、栄養バランスが崩れてしまいがちなシニア犬にはおすすめなご飯となります。
じゃがいもとほうれん草をいれたパプリカのスープ!犬の皮膚や被毛の健康維持に
続いても、じゃがいもとほうれん草を使ったパプリカスープの作り方です。
スープレシピはさまざまな野菜の組み合わせで作ることができるので、犬にバランスよく栄養を摂取させることができます!
今回使用したじゃがいもとほうれん草は、皮膚や被毛の健康維持に必要な栄養素が含まれている野菜です。
材料(10kgの犬を目安で1食分)
- 鶏むね肉 100g
- じゃがいも 40g
- パプリカ 30g
- トマト 20g
- もやし 20g
- にんにく 10g
- じゃがいもは皮をむき、野菜は細かくカットする
- じゃがいもとパプリカは電子レンジで蒸しておく
- 鶏むね肉も小さくカットし、その後茹でる
- じゃがいもと野菜を鶏むね肉と一緒に煮ていく
- 具材に火が通ったら完成
パプリカスープの栄養バランスが気になるときには、いつもより少なくしたドライフードなどにトッピングするといいでしょう。
犬の夏バテ防止に!パプリカとズッキーニのペンネ
最後に、パプリカのカラフルな色合いが楽しめる、ズッキーニを使用した野菜のペンネのレシピをご案合します。
材料(10kgの犬を目安に1食分)
- 鶏肉 75g
- ズッキーニ 50g
- パプリカ(赤・黄色) 25g
- ピーマン 25g
- ペンネ 50g
- ミニトマト 適量
- 野菜とお肉を細かくカットする
- ペンネを茹でる
- 鶏肉は少量の油で炒める
- 鶏肉が焼けたら、野菜も一緒に炒める
- 4にペンネを混ぜて、ミニトマトをトッピングして完成
ペンネは小麦粉を使用しているものが多いため、穀物アレルギーに心配があるわんちゃんは控えるようにしましょう。
ズッキーニは栄養素のほとんどが水分で、低カロリーでヘルシーな食材でもあり、体内の熱を外に上手く排出させる効果が期待できます!
犬用の手作りレシピと聞くと「難しそう」「栄養が偏ってしまうのでは?」と心配されるかもしれませんが、完璧な栄養バランスを考える必要はありません。
難しく考えずに、愛犬に愛のこもった手作りレシピを作ってあげましょう。
このページでは、
- 犬はパプリカを生でも加熱しても食べることができるので安心して与えて大丈夫
- パプリカを与えるときには「種」や「ヘタ」は硬いので取り除こう
- パプリカにはビタミンCやβカロテンが豊富に含まれ、犬の健康維持には効果的
- パプリカにはたくさんの手作りレシピがある
といった犬にパプリカを安心して食べさせる与え方や注意点についてお伝えしてきました。
パプリカの特徴をしっかりと把握して、愛犬に美味しく食べさせてあげてくださいね!