犬が牛乳が大好きや水を飲まない!人間用を薄めることや加熱はダメ?
牛乳は学校の給食にも出ていたり、飲むことで「骨が強くなる」など、健康のために必要な飲み物といった印象が強くありませんか?
犬が牛乳を喜んで飲んでいる姿をテレビや動画などで見ることもあって、ワンちゃんの大好きな飲み物といったイメージも強いかもしれませんね!
犬は牛乳を飲むことができますし、水を飲まないときにも与えることができます。
ただし、犬に人間用の牛乳を飲ませるときには、注意すべきことや守らなければならないことがたくさんあるんです。
「牛乳は健康にも良いから犬も飲めるでしょ」と安易に考えがちかもしれませんが、与え方を間違ってしまうと下痢やアレルギーなどの健康に問題がでてしまうこともあります。
犬が牛乳を大量に飲んでしまうことで吐かせる必要もあったりと、正しい与え方を飼い主としても把握しておかなければなりません。
こちらでは、犬に牛乳を与えるときの注意点と「薄める」理由や「加熱」するといった正しい与え方、ヨーグルトなどの乳製品は食べれるのかについて分かりやすくご案内していきますね。
犬は牛乳が大好き!人間用を与えるのがダメな理由
犬は牛乳が大好きですし飲んでもいいのですが、「飲ませてはダメ」という話をお聞きになったこともあるんじゃないでしょうか?
人は大丈夫だけど、犬には食べられない野菜や果物などが存在しますが、牛乳は決して飲んではいけないというわけではありません。
ただし、犬に牛乳を「飲ませてはダメ」という話にはしっかりとした理由があります。
犬は牛乳が大好きだからこそ、正しい知識をもち安心して与えてあげられるようになりましょう!
犬は牛乳を適切な量なら飲んで大丈夫!「ダメ」だと説明される理由
牛乳は「たんぱく質」と「脂質」「糖質」や「ビタミン」「ミネラル」といった5大栄養素がバランスよく含まれていて、準完全栄養食でもあることから、健康を維持するのに摂取が推奨されている食品です。
そのため、牛乳は適切な量であれば、犬の健康を維持するために役立つ食品となります。
成分だけをみてみると、牛乳は犬に飲ませるメリットしかありませんし、適切な量であれば飲んでも大丈夫です。
しかし、犬に牛乳を無暗に与えてはいけない理由も存在します。
なぜ、何も考えなしに犬に牛乳を飲ませてはいけないかというと、含まれる成分が「下痢」や「アレルギー」を引き起こしてしまうといった理由からです。
それ以外にも、牛乳は子牛を健康に育てるためのものですので栄養が豊富な分、犬にとってはカロリーが高くなってしまいます。
こうした理由から、犬が牛乳を大好きだからとたくさんの量を飲ませてしまうのには、注意しなければいけません。
牛乳だけではなく、愛犬に何か与えるときはメリットやデメリットをしっかりと把握するのが飼い主の役目となってきます。
犬に牛乳を与えるときは「飲める量」をしっかりと守るように努めてくださいね。
犬は牛乳を毎日飲んでもいいの?飲める量について
犬は牛乳を適切な量であれば、飲んでしまったとしても大丈夫とお伝えしてきましたが、飲ませる頻度や適切な量はどれくらいなのでしょうか?
牛乳を飲ませることで必要な栄養を効率よく摂取できるからこそ、飲める量を間違い、愛犬の健康に問題がでてしまうことがないようにしなくてはいけません。
愛犬に与えることでメリットがある食品だからこそ、安心して飲ませてあげたいものですよね。
それでは、犬が飲める牛乳の適切な量はどのくらいなのでしょうか?
犬に牛乳を飲ませるときの適切な量は表のようになります。
体重別 | 量(ml) |
超小型犬(3kg~) | 80ml |
小型犬(5kg~) | 120ml |
中型犬(10kg~) | 200ml |
大型犬(25kg~) | 340ml |
犬に牛乳を飲ませたときは、その分のカロリーを計算して普段の食事から減らすようにしてくださいね。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスが崩れてしまうと、愛犬の肥満に繋がってしまいますので、目安の量を確認して、最初は少しの量から与えるようにしましょう。
牛乳を犬に与える頻度としては「毎日」でも大丈夫ですよ。
犬は牛乳に含まれる乳糖で下痢をしてしまいますが、小さい頃から少しずつ慣らしてあげると下痢をする可能性も少なくなります。
毎日、牛乳を与えることで乳糖を分解する酵素が増えるため、下痢をしにくくなるからです。
犬は牛乳を飲めるといえどアレルギーや下痢などの注意するべきポイント!
犬に牛乳を与えることは、健康を維持するためには必要な成分も多く含まれており、必要な栄養素を効率よく摂取できることからメリットもあります。
犬に牛乳を与えるメリットを最大限に引き出すために、先ほどお伝えしました「量」を守って与えるという以外にも気をつけなければならないことはあるのでしょうか?
ここからは、犬に牛乳を飲ませるときに「アレルギー」や「下痢」などに関する注意ポイントについて解説していきますね!
犬が牛乳でアレルギーを引き起こす原因と対策!
犬は牛乳だけではなく、「乳製品」でもアレルギーを引き起こすことが多いので注意が必要です。
牛乳や乳製品のアレルギーは、その成分中に多く含まれる「たんぱく質」が犬の免疫機能に過剰に反応することが原因で起こります。
アレルギーが引き起こされることによる体の変化としては、下痢や嘔吐以外にも、「口」「目」や「耳周り」と「わきの下」「内また」などの皮膚が赤くなったり、痒がったりといった変化が出るのが特徴です。
すぐにアレルギーを引き起こすこともありますが、牛乳を飲んでから数時間してからや、半日後に状態に変化がでることもあります。
下痢や嘔吐がでたときは飲んでしまった牛乳の量を確認し、悪い状態が続くようであれば獣医師に相談しましょう。
下痢や嘔吐が続いてしまうと消化器官に負担がかかってしまうため、吐かせる必要もあり、愛犬に辛い思いをさせなくてはならなくなります。
そのため、初めて犬に牛乳を飲ませるときは、少量から飲ませていくことが大切です。
牛乳は肝臓の健康維持にはもってこい!飲むのを控える必要がある病気
牛乳は5大栄養素でもある「たんぱく質」を効率良く摂取できる食品です。
肝臓は生きるためには欠かせない臓器のひとつであり、変化があっても気づきにくいことも多く、異変があるときには手遅れであることも少なくありません。
肝臓をケアするためには良質な「たんぱく質」と「水分」が必要になりますが、牛乳はそのどちらも効率良く摂取できます。
牛乳には肝臓の健康維持に必要なアミノ酸がバランスよく含まれているため、ケアするためにはもってこいな食品なんです!
肝臓のケアとして与えるときも「アレルギー」「下痢」などほかの変化がないかも確認するようにしましょう。
結石の治療中の愛犬に牛乳を与えるときには注意しなくてはいけないことがあります。
牛乳に多く含まれる「カルシウム」は丈夫な歯や骨を維持したり、筋肉の収縮のために必要なミネラルのひとつです。
しかし、カルシウムは「シュウ酸」と結びつくことでシュウ酸カルシウム結石を作ることがあります。
そのため、ストルバイト結石の心配がある愛犬や治療中であるときは与えるのを控えるようにしましょう。
ストルバイト結石は尿路が細菌に感染することで起こり、特に、若い犬がなりやすいのが特徴です。
「ストルバイト」と「尿路結石」に違いはどういったところなのでしょうか?
ストルバイトは食事療法などで溶けることがありますが、尿路結石は犬の体から手術で摘出しなくてはいけないところです。
牛乳には良い栄養素が含まれていますが、飲めるからと言え、全ての犬の体にとって良いというわけではありません。
肝臓の異常や結石といった愛犬の健康状態を把握することは、何よりも大切なことですよね。
アレルギーではないのに犬に牛乳を飲ませたら下痢をするその原因は!
犬は牛乳を飲むことで、アレルギーを引き起こすことがあると説明してきましたが、そうでなくても、下痢や嘔吐といった症状がでてしまうことがあります。
犬は牛乳に含まれる乳糖「ラクトース」を消化するための酵素「ラクターゼ」が少ないため、消化吸収が上手くできず、下痢や嘔吐に繋がってしまうのです。
乳糖を分解する酵素は子犬期には多く分泌され、成長するとともに減っていってしまいますが、全く持っていないわけではないため、少しの量であれば下痢や嘔吐といった変化は起こりません。
犬に人間用の牛乳を与えるときは、与える量を確認する以外にも体の変化がないかを見極める必要があります。
人間用の牛乳を薄めることや加熱するといった正しい与え方!飲んだ量が多ければ吐かせる必要も
アレルギーや下痢などに注意しなくてはいけませんが、牛乳は犬が大好きな食品でもあり、飲んでいいのであれば正しい与え方で飲ませてあげたいものですよね。
人間用の牛乳を犬に飲ませるときには、「薄める」ことや「加熱」をしなくてもいいのか、たくさん飲んでしまったときは「吐かせる」必要はあるのかについて詳しくご案内していきますね。
牛乳を犬に与えるときに「薄める」ことや「加熱」する必要はあるか!
犬に牛乳を与えるときに「薄める」ことや「加熱」するのは、下痢をしにくくするためにはとても良い方法になります。
牛乳を薄める場合は、同じ量くらいの常温のお水で薄めるとより効果的です。
牛乳を加熱する場合は、約50℃程度に温めましょう。
冷蔵庫からだしたばかりの牛乳ではなく、加熱や常温の状態だと犬の胃腸への負担も減り、乳糖を分解する酵素が働きやすくなるといった効果があります。
「薄める」ことや「加熱」することが胃腸への負担や下痢を防ぐので、犬に牛乳を与えるときにはおすすめですよ。
ただし、温めることで「乳糖」には変化がないため、犬が飲める牛乳の「適正な量」はしっかりと守るようにしましょうね。
犬が牛乳をたくさんの量を飲んでしまったけど吐かせる必要は!
犬は牛乳を飲むことで、下痢や嘔吐といった変化が体にあらわれることがありますが、その変化が「量」によってなのか「アレルギー」なのかを判断することは難しいでしょう。
牛乳を大量に飲んでしまったり、犬が食べてはいけないものを食べてしまったときは自宅でできる対処法はなく、変化にいち早く気づく必要があるのです。
ムリに吐かせると消化器官を傷つける原因になったりと、危険になることもあるので自己判断で吐かせないようにしましょう。
少しであれば様子を見ながら経過観察することも可能ですが、下痢や嘔吐がひどい場合は入院や薬を飲ませて吐かせるといった処置が必要なことも。
犬が食べてはいけない物を口にした時は、「何を」「どのくらいの量」摂ったのかという情報を伝えられるような準備が必要になります。
水を飲まないときは牛乳で補給!犬猫用ミルクは何が違うのか
牛乳は栄養補給と水分補給を同時にすることができ、暑い夏は食欲が落ちてしまうこともあるため、栄養面を考えると毎日与えていいのは嬉しいポイントですよね。
人用の牛乳だけではなく、犬猫用に成分を調整されているペット用も販売されているので、「人間用を飲ませるのは少し抵抗があるな」という場合にも安心して与えることができますよ!
犬猫用の牛乳は成分の調整がされていて安心!ドギーマンのペット用ミルクはおすすめ
元々、人間用の牛乳は乳糖が豊富に含まれており、犬にたくさんの量を与えることはできませんので少ないと感じるときは水で薄めてあげてください。
ただし、牛乳を与えたいけれど下痢や嘔吐などの心配があるときは、犬猫用に成分が調整されているものを与えましょう。
ここでは、スーパーやペットショップで簡単に手に入る「ドギーマンのペット用ミルク」を例にあげて説明していきますね!
人間用の牛乳でも乳糖を減らしている商品もありますが、ドギーマンのペット用ミルクは乳糖が含まれていません。
牛乳に含まれる乳糖がないことから、犬が下痢をしてしまうという可能性が少なくなり、ドギーマンのペット用ミルクなら安心して与えることができます。
ドギーマンのペット用ミルクでもアレルギーの心配はあるため、乳糖が減っているとしても少量ずつ与えるようにしてくださいね。
そこで、ドギーマンのペット用ミルクは、一日の給与量も記載があるため初めてでも与えやすくなっていますよ。
ドギーマンのペット用ミルクは乳糖ゼロ・生乳使用であり、成長ステージにあわせて選ぶことができます。
ドギーマンのペット用ミルクはラインナップが豊富で、国産で作られているものや牛乳を使用したスープご飯なども展開されていて、愛犬にあった商品を選ぶことができるのが嬉しいポイントです。
ドギーマンのペット用ミルク以外の犬猫用の牛乳であっても大幅に乳糖が減らされており、母乳の成分に近い調整がされているものが多く、たんぱく質や脂質も豊富で栄養面の心配もいりませんよ。
犬に牛乳を与えたいけどアレルギーの心配があるときは「ヤギミルク」もおすすめ
犬猫用の牛乳について説明しましたが、アレルギーがある場合には与えることができません。
犬猫用の牛乳は乳糖を大幅に減らしてはいますが、アレルギーの原因は減ってはいないのが理由になります。
そこで、アレルギーがある愛犬には「ヤギミルク」がおすすめです。
ヤギミルクはそのまま山羊に乳のことで、牛乳とは違う特徴があります。
ヤギミルクの犬に対する大きな特徴は次の3つです。
- 下痢になりにくい
- アレルギーの原因の成分がほとんど含まれていない
- 栄養の吸収率が高い
ヤギミルクは牛乳に比べて、乳糖の数が少ないので下痢になりにくく、栄養の吸収率が高いという犬にとって非常に優れた特性を持っています。
そして、ヤギミルクにはアレルギーの原因のひとつでもある「アルファガセイン」という成分がほとんど含まれていません。
牛乳に比べると高価で、匂いがきついといった点はありますがアレルギーや下痢をしやすい愛犬にヤギミルクはとってもおすすめですよ!
犬が水を飲まないときや暑い夏で食欲不振の際は牛乳で栄養補給ができる!
人間用の牛乳や成分調整がされている犬猫用とヤギミルクであっても、1日に与える量には気を付けるようにしてくださいね!
牛乳は犬に与えることで栄養を効率よく吸収でき、水分補給にもなります。
暑い夏など愛犬には牛乳を水分補給として飲ませてあげるのもおすすめです!
シニア犬は筋力の低下によって、飲むときの体勢が辛く水を飲まないことが多くなります。
そういった場合は意図的に水分を飲ませてあげる必要があり、食欲不振になっているときも牛乳で補うことが可能です。
いつものご飯に混ぜたり、牛乳を薄めることで水分も栄養も補給できるので、愛犬の体調が気になるときなどに与えてみるのもよい方法となってきます。
水を飲まない状態が長く続くようであれば、何らかの異変やストレスを抱えていることもあるため、愛犬の様子を確認するようにしましょう。
犬はヨーグルトなどの乳製品は食べられる?大好きな牛乳レシピもご案内!
牛乳の一般的な飲ませ方としては薄めたり、加熱したりといった方法がありますが、少し工夫を加えて愛犬に与えてあげませんか?
牛乳を使用したレシピ「ミルク寒天」と乳製品についても解説していきます!
人間と一緒に楽しむことができるレシピですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
牛乳は大好きな愛犬には「ミルク寒天」を作ってあげよう
犬に牛乳を飲ませるときには、ご飯と一緒であったり、そのまま直接与えることが多いのではないでしょうか?
今回は牛乳を使って、愛犬と一緒に楽しむことができる「ミルク寒天」のレシピをご案内していきましょう!
材料
- 水
- 粉寒天
- 牛乳
・粉寒天を水に溶かす。
・温めた牛乳に、その溶かした粉寒天を混ぜて冷蔵庫で固めるだけ!
寒天は犬が食べても大丈夫な食材です。
食物繊維が豊富でカロリーが低いのが特徴で、寒天はダイエットに効果的な食材でもあります!
しかし、寒天でも犬がアレルギーを引き起こすことがあるため注意が必要になることも。
アレルギーに注意して、ミルク寒天を与えるようにしてくださいね。
ダイエット中の愛犬へのご褒美として、ミルク寒天を与えてあげるととても喜びますよ。
人間用の牛乳を使用するのが心配であれば、犬猫用でも同様にできるので ぜひ 作ってみてください。
毎日のおやつやご飯のトッピングとしてもおすすめ!
牛乳を与えていたら水を飲まないといったこともあるため、このように、工夫をして与えることも大切ですよ。
牛乳がダメな犬でもヨーグルトやチーズなどの乳製品は食べても大丈夫!
牛乳には「乳糖」が多く含まれており、下痢や嘔吐などを引き起こすこともあると説明してきましたが、ヨーグルトやチーズなどの乳製品は食べさせてもいいのでしょうか?
ヨーグルトやチーズにも乳糖は含まれていますが、加工される途中で乳糖が変化したり、少なくなっていたりします。
そのため、ヨーグルトやチーズは犬が食べても大丈夫なんです!
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は犬の体で、乳糖の分解を助ける機能があります。
ただし、ヨーグルトもチーズも犬の体によい成分を含んではいますが与えすぎには注意しましょう。
犬に与えるときはヨーグルトには加糖などの味つけはせず、チーズは塩分などが多く含まれていないものを選ぶようにしてくださいね!
犬は牛乳が大好き!メリットやデメリットを知って正しく与えよう!
今回は犬は牛乳を飲んでも大丈夫なのかについて解説してきました。
- 犬は牛乳が大好きですし、毎日飲んでもいいので適切な量を与えよう
- 牛乳を犬に与えるメリットは栄養が豊富で、肝臓の健康を維持することができる
- 犬が水を飲まないときや食欲不振の時は栄養補給として与えよう
- 犬が牛乳を大量に飲んでしまったときは吐かせる必要があることも
- ドギーマンのペット用ミルクのような犬猫用の牛乳もおすすめ
どんなに体によい食材や食品でも、与え方を間違うと毒になってしまうということを忘れないようすることが大切です。
牛乳の正しい知識をもって、愛犬と健康で楽しい毎日を送ってくださいね!