犬は栗を食べれる?皮ごとや生で食べていい?おやつなら大丈夫!?
秋の代表的な食材である栗ですが、季節の食材も愛犬と一緒に楽しみたいものですよね。
しかし、栗は犬が食べても大丈夫な食材なのでしょうか?
初めて与える食材は、犬が食べると危険な食材なのではないかといった不安や、アレルギーなどの心配な点などたくさんありますよね。
こちらでは、「犬は栗を食べれるかやきんとんは食べられるか」「皮ごと食べた場合などの与えるときに注意しなくてはいけない点」「含まれる栄養素」などについて詳しくご案内していきましょう。
犬に栗を与えたい、季節の食材を一緒に楽しみたい場合は参考にしてみて下さいね!
犬は適量であれば栗を食べれる!食べられる理由と食べても大丈夫な量
栗は犬が食べられる食材のひとつです。
栗の甘い味は、犬が大好きな味でもあります。
そして、栗は犬に必要な栄養素を摂取できる食材でもあるのです。
ここからは、犬が栗を食べられる「理由」と食べても大丈夫な「量」について解説していきます。
犬が栗を食べられる「理由」
犬が栗を食べられる理由としては、中毒を起こす成分が一切含まれていないからです。
そのため、栗は犬が食べられる食材のひとつとなっています。
そして、栗には3大栄養素のひとつである炭水化物が多く含まれており、体力のサポートや疲労回復などの効果が期待できます。
このように、体力をよく使ったり、体力が落ちている犬などに栗は適している食材なのです。
栗には炭水化物以外にも、ビタミンやミネラルと食物繊維などの栄養素も多く含まれているのが嬉しいポイントでもありますね。
栗に含まれる「ビタミン」や「ミネラル」は抗酸化作用がある以外にも、臓器や皮膚などを健康に保ち、正常に維持できるように働いてくれるのです。
栗に豊富に含まれている「食物繊維」は、腸内環境を整える効果以外にも、血糖値やコレステロールの上昇を抑えたり、免疫力向上といった効果も。
犬が栗を食べることで、必要な栄養素をしっかりと摂取できるのがわかります。
犬が栗を食べられるのは、悪い成分が含まれていないだけではなく、必要な栄養素が豊富に含まれているのも大きな理由です。
犬が食べれる栗の「量」
犬が、栗を食べれる「量」には限りがあります。
基本的なドッグフードの100g当たりの平均カロリーは約360kcalです。
栗は100g当たり約160kcal。
愛犬に必要な一日のカロリーを計算して、栗をどのくらいの量食べられるかを確認するようにしましょう。
犬に必要なカロリーには、おやつやご飯のトッピングなども含まれます。
犬の摂取しているカロリーが必要なカロリーを過ぎてしまうと、肥満の原因になってしまうため注意するようにしてくださいね。
犬が栗を食べていい量としては1日当たりの給与量(カロリー)に対して、20%までに抑えてあげるのが理想です。
犬に与える栗の量は、体重やライフステージなどで給与量(カロリー)に違いはありますが、1日に食べれる量は表のようになります。
【犬が食べていい体重別の栗の量】
体重別 | 個数 |
超小型犬(体重4kg未満) | 1個 |
小型犬(体重10kg未満) | 2個 |
中型犬(体重25kg未満) | 3個 |
大型犬(体重25kg以上) | 4個 |
目安ではありますが、犬が1日あたり栗を食べれる量はそこまで多くありませんね。
犬が栗を食べる際の注意点!アレルギーや皮ごと食べた場合
栗には犬にとって必要な栄養素がたくさん含まれていて、食べられる食材のひとつでした。
犬が人と一緒に栗を食べるには、安心で安全に食べれることが一番大切ですよね。
犬が栗を食べるときに注意しなくてはならないことはどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、犬が栗を食べるときに注意しなくてはならない、次の3つの点について解説していきますね。
栗は犬が食べていい食材だからこそ、注意点をしっかりと把握するようにしましょう。
犬は栗を食べてアレルギーを引き起こすことが多いのか!
犬が栗を食べることでアレルギーを引き起こすことはあまりありません。
しかし、愛犬がこれまでに食物アレルギーを引き起こしたことがあるときは注意が必要になります。
犬によっては栗を食べてからすぐに異常があらわれる場合と、少し遅れてから状態が悪化する場合があり、初めて食べるときは少量ずつ様子を見ながら与えるようにしましょう。
栗以外の食材でも言えることですが、どの食材で犬がアレルギーを引き起こしてしまうかは検査をしない限りわかりません。
栗を食べることでおこるアレルギーの状態としては、皮膚の痒みや嘔吐に下痢といったさまざまな変化があらわれることも。
栗を食べて体の変化が見られた場合は、速やかに動物病院へ受診するようにしてくださいね。
犬は栗を食べることでアレルギーを引き起こすことは稀ではありますが、食べた後の様子を観察し、少しずつ量を増やしていくことを忘れないようにしましょう。
犬は栗を「生」や「皮ごと」食べるのは大丈夫なの!?
犬が栗を食べるときには、生の状態や皮ごと食べさせるようなことはないようにしましょう。
栗は生の状態だと犬の消化不良に繋がったり、皮は硬いことから、のどや胃腸などを傷つける原因にもなってしまいます。
犬が栗を安全に食べられるようにするためには加熱し、皮をむいて細かくしてあげてくださいね。
栗をぺろりと食べれるくらいまで細かくすることで、丸のみして愛犬がのどに詰まらせるといったトラブルも防げます。
栗の外側にある薄い皮(渋皮)は、犬は食べれる部分ですので、もし食べたとしてもご安心ください。
しかし、消化不良に繋がってしまうこともあるため、食べるときは取り除くようにした方がより安心です。
その他の注意点として、栗は年齢に限らず食べれる食材ですが、子犬が食べると下痢や嘔吐といった症状があらわれることも少なくありません。
子犬は消化器官が未発達であり、栗の消化を上手くできないことから下痢や嘔吐をしてしまうため、この時期に与えるのは控えておきましょう。
腎臓に問題のある犬に栗を食べさせるときの注意点!
犬に栗を食べさせるときには、アレルギーや体の状態などを考えて「食べても大丈夫なのか」をしっかりと確認する必要があります。
栗は栄養素を豊富に含んでいる食材ですが、腎臓や心臓に問題のある犬は食べることができません。
なぜなら、栗には「カリウム」が多く含まれており、「カリウム」を多く摂取することで腎臓の機能や心臓に対して影響がでてしまうことがあるからです。
犬にとって必要な栄養素も摂取のし過ぎは、体に毒となってしまうことも。
栗だけではなく、ほかの食材も犬の体に良いからといってたくさん与えるのはよくないのでやめるようにしましょう。
犬が栗を食べすぎてしまうと健康な場合でも、「カリウム」の濃度が高くなりすぎてしまい、不整脈や嘔吐、神経症状などが起こることもあります。
与えるときの適量は「犬が食べていい体重別の栗の量」を参考にしてみてくださいね。
栗以外の犬が食べていい食材も、与える適量を管理することが大切です。
栗は犬が食べれるとしても「きんとん」などの加工品は食べていいの!
栗には、さまざまな料理や食べ方がありますよね。
甘栗やくりきんとん、モンブランなど様々。
犬は栗を食べられますが、きんとんなど人用に加工した食品は食べることができるのでしょうか?
ここでは、犬は栗を人用として加工した食品は食べれるのかについて解説していきますね。
犬に栗を与えるときはご飯にトッピング!おやつでも大丈夫
犬に栗を与えるときには「カロリーの摂りすぎ」にならないようにしなくてはいけません。
栗は炭水化物が多く含まれている食材でで、、肥満の原因になってしまうからです。
犬に栗を食べさせるときは、主食として与えると栄養に偏りがでてしまうので、いつものご飯にトッピングしたり、おやつとして与える程度がいいでしょう。
栗は栄養素が豊富な上に甘く、犬が好んで食べる味です。
愛犬の食欲が落ちているときなどに、ご飯のトッピングとして取り入れてみるとよいかもしれませんね。
栗には食物繊維が多く含まれていますが、消化に悪いため犬の胃腸の動きがよくないときに与えるのは注意が必要になってきます。
犬は栗きんとんや加工品は食べれるか!
栗の加工品を犬の食べさせるときは、原材料の確認をしてください。
基本的に、人間用に加工されている栗には砂糖や油分などが多く含まれています
砂糖や油分の摂りすぎは犬の体に害を与えてしまうため、食べさせないようにしましょう。
つまり、犬は人のために加工された栗きんとんやモンブランなどは、食べることはできないということです。
原材料が栗だけのものは、犬が食べても問題はありません。
犬が食べていいものは、無添加のものや栗だけを使ったものなどのため、原材料の確認が重要という訳です。
加工された栗の中で犬に与えて大丈夫なものであっても、細かく刻み、食べやすい大きさにしてあげるようにしましょう。
これまでの説明の通り、栗は犬が食べても大丈夫な食材です。
栗は犬が好んで食べる以外にも栄養素もしっかりと摂取できるため、与え方に注意して食べさせてあげましょう。
こちらでは、
- 栗は犬が食べてもいい食材
- 栗には栄養素が豊富で、アレルギーも発症しにくい
- 栗を食べるときは生や皮ごとではなく、加熱し食べやすいようにする
- 犬が栗を食べられる量を守ることが大切
ということをお話ししてきました。
愛犬と栗を食べるときには適量を守り、一緒に美味しく季節の食材を楽しみましょう!