猫の柄の種類や名前とその性格は?珍しいものや人気のない柄

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猫の柄の種類や名前とその性格は?珍しいものや人気のない柄

あなたが住んでいる街で出会う猫たちは、どのような柄をしていますか?

 

近年では、SNSなどでも たくさんの猫が活躍していて、色々な柄の子たちを目にしますよね。

 

写真に写る猫が、「見知った子と柄が似ている」と親近感が湧いたことはありませんか!

 

 

ひとえに猫の柄と言っても、人気のある種類や人気のない模様があり、珍しい毛色など様々に分類され、それぞれに名前があります。

 

さらに、柄や模様によって、猫の性格に傾向があるといった調査も行われているのです。

 

 

なぜ、柄や模様によって猫の性格が異なるのか?

 

柄や模様によって、猫の性格が違ってくる理由や仕組みについて、一覧を見ながら迫っていくことにしましょう。

 

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猫の柄の種類一覧|珍しい&日本で人気の模様の名前!

なぜ、猫の柄はこんなに多くの種類があるのでしょうか?

 

猫の柄や毛色が一緒だからといって、品種も同じとは限りません。

 

 

同じ種類の猫でも、柄や模様によって呼ばれる名前が全く異なることもあるのです。

 

ここから、猫の柄の種類の名前一覧と模様が決まる仕組みについて解説していきますね。

 

猫の柄の種類一覧!珍しい模様や人気なものまで

 

日本の猫の毛の基本色は、白色と黒色や茶色(赤系)です。

 

根元や毛先が黒くなっている茶色(赤系)の毛がベースになっている猫もいます。

 

 

近年、日本でも外国種の猫の人気が高く、グレーやチョコという毛色も多くみられるようになりました。

 

しかし、グレーやチョコの毛色の猫は、もともと日本にはいません。

 

 

外国種の猫が日本に多く輸入され、そういった毛色もだんだんと増えてきましたよね。

 

毛色の組み合わせで、ベースと柄や模様の種類(名前)が変わるという仕組みです。

 

 

猫の柄の種類を一覧でご案内していきましょう。

 

 

【猫の柄の種類と名前一覧】

柄の種類柄の名前
ソリッド(単色)白、黒、グレー、チョコ など
タビー(縦縞)キジトラ、サバトラ、茶トラ、スポッテッド など
ローグレード(2色)

(白の割合が全身の40%未満)
黒白、キジ白、サバ白、茶白、ミトン、タキシード
バイカラー(2色)

(白の割合が全身の40~60%)
ブチ、ハチワレ、マスク&マントル
ハイグレード(2色)

(白の割合が60%以上)
白黒、白キジ、白サバ、白茶、トビ、バン、ハーレクイン、マグピー、キャップ&サドル
キャリコ(3色)ミケ
トータスシェルサビ、ブリンドル
その他ポイント

 

ソリッド(単色)

ソリッドは、黒猫などのように毛色が単色の種類を指します。

 

ソリッドには模様がないため、他の猫の柄との見分けはとても簡単です。

 

タビー(縦縞)

【キジトラ】

キジトラは、毛先と根元が黒くなっている「茶色の毛がベース」の猫です。

 

キジトラにはトラのような縦縞模様がみられ、最も原種に近い猫の柄になります。

 

【サバトラ】

サバトラの名前の由来は、ご想像のとおり魚の「鯖」です。

 

キジトラとよく似ていますが、サバトラは黒やグレーの毛で縦縞模様がある猫の種類を指します。

 

【茶トラ】

茶トラは明るい茶色の毛がベースの柄で、縦縞模様がある猫です。

 

【スポッテッド】

スポッテッドは、縦縞が分断されたためヒョウ柄のような点々として見える模様が特徴の種類です。

 

ローグレード(2色)

ローグレードは白色と有色毛の2色で、白毛の割合が「全身の40%未満」の柄の猫を指します。

 

ローグレードの中で「ミトン」と呼ばれるのは、足先に手袋や靴下を履いたように見える模様の猫です。

 

また、胸元やお腹が白く、タキシードを着たように見える「タキシード」と呼ばれる模様もローグレードの中に含まれます。

 

バイカラー(2色)

バイカラーは白色と有色毛の2色で、白毛の割合が「全身の40%以上、60%未満」の柄の猫です。

 

日本の猫におけるバイカラーとしては、「ブチ」や、額の模様が左右に分かれている「ハチワレ」と呼ばれる柄の多くが分類されます。

 

「マスク&マントル」という猫の柄は、有色の模様が顔にマスクをつけてマントを羽織っているように見えることからこのように名付けられました。

 

ハイグレード(2色)

ハイグレードは白色と有色毛の2色で、白色毛の割合が「全身の60%以上」の柄の猫です。

 

日本の猫の柄でハイグレードにあたるのは、体にポツンと飛島があるように見える「トビ」と呼ばれるものになります。

 

 

「バン」という猫の柄は、尻尾や頭部にのみ有色の模様があるパターンです。

 

バンより少し体に有色の模様や柄が入る猫は「ハーレクイン」と呼ばれます。

 

 

「マグピー」は尻尾が白く、体の所々に有色模様がある柄です。

 

また、帽子をかぶって背中にサドルを乗せたような猫の柄を「キャップ&サドル」と呼びます。

 

キャリコ(3色)

キャリコは、日本ではミケ猫と呼ばれる種類にあたります。

 

黒色や茶色(赤系)の毛がベースで、そこに白色の模様が入り、その3色の柄の境目がくっきりしている種類がキャリコです。

 

トータスシェル

トータスシェルという猫の柄は、日本では「サビ」と呼ばれます。

 

トータスシェルは、黒色と茶色(赤系)の毛が混ざったまだら模様です。

 

黒色と白色の毛が混ざったまだら模様の柄の猫は、本来、茶色(赤系)を作る遺伝子が異常を起こして白色を発現しているパターンで「ブリンドル」と呼ばれます。

 

その他

「ポイント」は鼻周りや足の先、尻尾の先など体の末端の色が濃くなっている柄です。

 

 

ご案内してきましたように、多くの柄の種類がありますが、成長によって子猫時代から毛色や模様が変化することも珍しいことではありません。

 

猫の柄の種類はとっても豊富!日本で人気がある模様とは

 

日本で多く飼育されている猫は、混血や雑種と呼ばれることも多い「ミックス」です。

 

猫をお迎えする事例といえば、ペットショップやブリーダーから迎えるパターンや、偶然出会ったノラネコや、知人が保護した子を自宅へ迎え入れるシーンなどを想像しますよね。

 

 

日本には、多くのノラネコが街中などで生きています。

 

そのノラネコのほとんどが「日本猫」という種類です。

 

「日本猫」という種類は、純血統の品種ではなく「雑種の総称」で正式なものではありません。

 

 

最近では、折れ耳が特徴のスコティッシュ・フォールドや、短い足でぽてぽてと歩くマンチカンなど純血統の猫たちも人気となっています。

 

しかし、日本猫は輸入された品種よりも、我々の生活において身近な存在です。

 

猫を迎えるならば、ペットショップで買うのではなく、保護された子を迎えたいとお思いかもしれません。

 

そういった考えが根強いことからも、日本猫の飼育頭数が今でも圧倒的に多いというわけです。

 

 

日本では、茶色が温かみを感じ、キジトラやサバトラよりも飼いやすいとされる「茶トラ」の柄の猫が人気となっています。

 

茶トラのように、基本的に甘えん坊で人懐っこく飼いやすい柄の猫に人気が集まるという訳です。

 

柄の種類で猫の「飼いやすいさ」が語られる理由を次のトピックでお伝えしていきますね。

 

猫の性格は柄でわかる?兄弟で見た目が異なる理由や珍しいミケのオスが生まれる遺伝の仕組み

先ほどの柄一覧からお分かりの通り、猫にはたくさんの毛色や模様の組み合わせがあります。

 

そして、猫の柄と基本的な性格の関連性も広く知られており、そのことなどが理由で人気のない模様も出てきたりと、人気度にも大きく関わっているのです。

 

 

ここからは、猫の柄が決まっていく仕組みや、猫の性格が柄によって変わるとされる理由を解説していきましょう。

 

柄で猫の性格が異なるのはなぜ?遺伝子の並び方が理由だった!

 

猫の柄と性格の関連を紐解くために、猫の歴史を遡ってみましょう。

 

まずは、猫(イエネコ)がどのようにして今の姿になったのか、見た目の変化についてお伝えしていきますね。

 

 

猫(イエネコ)の先祖は、2007年にミトコンドリアDNA解析が行われた結果、リビアヤマネコであると確認されました。 

 

キプロスで約9,500年前に作られた墓が見つかり、人間とヤマネコが一緒に埋葬されていたため、この時代から人と猫の関係が築かれていたとされています。

 

 

リビアヤマネコはなぜ、人間と一緒に暮らすようになったと思いますか?

 

人間の農耕が盛んになった頃、そこに穀物を荒らす害獣であるネズミや野うさぎが集まりました。

 

穀物を目当てに集まってきた害獣をリビアヤマネコが捕食したので、人間が彼らを大切にし一緒に暮らし始めたのです。

 

 

リビアヤマネコは、すらりと長い脚に大きな耳でとても野生的な見た目のため、可愛らしい今の猫の容姿とは少し異なります。

 

猫は、人が交配をしてきた結果、長い時間をかけ今の姿へ変化してきました。

 

気に入った柄やその他の特徴を、親猫から子へ受け継がせるために人が選んできたのです。

 

 

猫の柄と同様に、「基本的な行動」に関する情報も、遺伝子の並び方によってそれぞれに特徴があらわれます。

 

猫の「見た目」と「基本的な行動」について、どちらも遺伝子の並び方によって決まるので、柄と性格に関連があると仮説が立てられ研究されてきました。

 

猫の毛色や模様ごとに性格の統計がとられ、いまでは信頼できる情報として利用されています。

 

 

最近では、猫のオキシトシン遺伝子(愛情ホルモン)で人への友好度が測れるという研究結果も発表されました。

 

なぜ、猫の柄や毛色によってざっくりとした性格がわかるのかという疑問は、遺伝の仕組みで説明できるのです。

 

オス猫のミケ柄は超希少!?珍しいとされる理由を遺伝の仕組みから解説!

 

「オスのミケ猫は珍しい」というのは有名な話です。

 

それでは、なぜ「オス」のミケ柄の猫は珍しい存在なのでしょうか?

 

 

ミケ柄の猫のオスは、1/30,000の程度の確率でしか生まれません。

 

猫の雌雄は、人と同じく「XY染色体」の組み合わせで決まります。

 

猫がオスとなる性染色体の組み合わせは「XY」で、メスとなる性染色体の組み合わせは「XX」です。

 

 

猫の茶色(赤系)の毛を発現するO遺伝子は、X染色体上に存在しています。

 

X染色体が2本なければ、猫の毛の色に遺伝子O(オレンジや茶色)と、遺伝子o(黒か縞)が同時に発現することはできません。

 

X染色体が1本しかないはずのオスの猫は、通常であれば、茶色と黒色(もしくは キジトラ)の毛が両方生えてくることはないのです。

 

 

ただし、ごくまれにX染色体が1つ増えて「XXY」となる「クラインフェルター症候群」という病気のオス猫が生まれることがあります。

 

クラインフェルター症候群のオス猫はX染色体を2本もつことになるため、メスと同じようにミケ柄になる可能性が出てくるわけです。

 

このように、ミケ柄のオス猫は性染色体に異常があった場合にのみ生まれるため、とても珍しい存在ということになります。




そして、黒色と茶色の毛がまだら模様に見えるサビ柄の猫も「オス」はほとんどいません。

 

どの毛穴から何色の毛が生えるのかなど、猫の見た目は複雑な遺伝子の組合せで決まるのです。




ほんの少しの遺伝子の組み合わせの違いで、猫の柄が変わる仕組みになっているのが分かってきたでしょうか?

 

 

兄弟猫なのに、なぜか「キジトラ」と「サバトラ」で毛色が全く違うなどということが起きる理由は、遺伝子の組み合わせが全く同じになる事がないから。

 

遺伝子の組み合わせによって、子猫が両親と同じ柄や模様ではないこともよくある話なのです。

 

猫の柄でわかる性格一覧!人気のない模様の子でも愛嬌抜群に育てるには

猫の柄の中で、「飼いやすい性格」の種類は人気があります。

 

それでは、人気のない柄の猫は「飼いにくい」から飼わない方が良いのでしょうか?

 

 

性格のせいで人気のない柄の猫でも、生まれてからの環境で大きく性格が変わっていくので それほど気にする必要はありません。

 

ここからは、猫の柄による性格の一覧と、猫の性格の変化についてご説明していきますね。

 

猫の柄による性格一覧!キジトラやサバトラなど人気の種類やクールそうな黒猫の意外な素顔

 

猫の柄によってわかる性格の一覧をみてみましょう。

 

 

【猫の柄による性格一覧】

柄の種類柄の名前性格
ソリッド(単色)警戒心が強い、神経質
ソリッド(単色)穏やか、平和主義、甘えん坊
ソリッド(単色)グレー(ブルー)おっとり、落ち着いている
ソリッド(単色)チョコ(濃茶)、シナモン(薄茶)、ライラック(淡グレー)など品種によって異なる
タビー(縦縞)キジトラ野生的、警戒心が強い、甘えん坊
タビー(縦縞)サバトラ繊細、恥ずかしがり屋
タビー(縦縞)茶トラ陽気、活発、甘えん坊
タビー(縦縞)スポッテッド品種の性格による
ローグレード(2色)

(白の割合が全身の40%未満)
黒白、キジ白、サバ白、茶白、ミトン、タキシード人懐こい、温和、マイペース
バイカラー(2色)

(白の割合が全身の40~60%)
ブチ、ハチワレ、マスク&サドルタフで元気 白の部分が多いほどツンデレ
ハイグレード(2色)

(白の割合が全身の60%以上)
白黒、白キジ、白サバ、白茶、トビ、バン、ハーレクイン、マグピー、キャップ&サドルマイペース、強気、警戒心が強い
キャリコ(3色)ミケ気まぐれ、ツンデレ
トータスシェルサビ、ブリンドル愛嬌がある、協調性が高い
その他ポイント品種の性格による

 

猫の柄や毛色による性格の一覧と、あなたの印象とのギャップはありましたか?

 

 

それでは、一つの例として、黒猫の性格について見ていきましょう。

 

黒猫は道を横切ると不吉と言われたり、物語の中で魔女の使いとして描かれたり、クールなイメージがありませんか?

 

 

しかし、実際の黒猫はとても甘えん坊、かつ、フレンドリーで、きつい性格の子はあまりみられません。

 

このように、可愛らしい性格のため黒猫には不動の人気があります。

 

 

ただし、血統猫については、毛色が似ていたとしても品種によって気質が異なるため、柄と性格一覧では説明ができません。

 

血統猫の性格が品種によって異なる理由は、後ほど触れていきますね。

 

 

なんとなく掴みどころのないような猫たちですが、基本的な性格がわかると、また少し身近な存在に感じられたのではないでしょうか!?

 

ちょっぴり変な柄の猫ってどんな子?パンダやたぬきにそっくりな模様の性格とは

 

それでは、少し変わった柄の猫はどのような性格なのでしょう。




「たぬきみたいで癒される!」と話題の猫たちをご存知ですか?

 

たぬきによく似ているといわれる猫の品種で代表的なのは「ラグドール」や「トンキニーズ」です。

 

ラグドールやトンキニーズは外国原産の猫の品種ですが、日本でもよく知られるようになりました。




特に、もふもふで丸みを帯びたフォルムのラグドールの中には、見た目がたぬきによく似ているものがいます。

 

そして、ラグドールやトンキニーズは顔の中心部分がフワッとしたチョコなどの茶色で、優しいベージュのような毛色である子が多いことで、たぬきをイメージさせると話題です。

 

 

野生のたぬきに見た目はよく似ていますが、ラグドールもトンキニーズも野性味あふれるきつい性格ということはありません。

 

ラグドールは優しくて温厚な性格、トンキニーズは好奇心旺盛でやんちゃといわれる品種の猫です。

 

 

ラグドールとトンキニーズは、たぬきっぽい見た目の猫でも人との暮らしには適していますから安心してくださいね。

 

 

また、白色ベースで目の周りが黒くパンダの柄のような、少し珍しい見た目の猫が注目されはじめました。

 

「猫なのにパンダ柄」という意外性と可愛らしさで人気が出ています。

 

 

パンダは漢字で大熊猫と書いたり、木に登るのが得意だったりとっても好奇心旺盛な性格です。

 

パンダには猫との共通点が意外に多くあるので少し驚きますよね。

 

 

パンダ柄の猫は、見た目も愛嬌たっぷりでとってもキュート。

 

パンダ柄の猫の基本的な性格は、白と黒の色の割合で変わります。

 

 

黒色の割合が多い柄の猫の場合は、人懐っこくて温厚でマイペースな性格です。

 

この、猫の人懐っこくて温厚でマイペースな性格も、パンダと似ている部分があって面白いと思いませんか?




猫の柄は複雑な遺伝子の組み合わせで決まっているため、たぬきやパンダなど他の動物に似た見た目になったりと個性が出て、性格にも違いが出てくるのです

 

人気のない柄の猫は育てにくい?チョコなど珍しい毛色の子も性格は飼い主で決まる!

 

あなたは「サビ(トータスシェル)」という猫の柄にどんな印象を抱きますか?

 

 

サビ柄は、なぜか猫好きの間でもあまり知られておらず、大きく話題になったことはありません。

 

「サビ」は不吉だと嫌がられていた黒猫と同じように「錆びているみたい」といわれ、人気がない柄の一つです。

 

 

先ほど、ミケ猫のトピックで少し触れましたが、サビ柄になるのもほとんどがメスで、オスはとても珍しいのです。

 

サビ柄の猫は、一見気難しそうに見えますが、実は母性本能に溢れる愛情深い種類。

 

サビ柄の猫は優しく賢い性格で協調性抜群な性格ですので、1度飼ったら大ファンになりますよ。

 

 

このように、サビ柄の猫は人との生活に適した魅力的な性格なのです。

 

人気のない猫の柄といっても、サビは見た目の印象で損をしてしまっていますよね。

 

 

また、外国が原産地の猫たちには、日本原産の猫たちにはない珍しい毛色があることは先ほどお伝えしました。

 

血統猫はその品種間でのみ交配して、性質や見た目を保っています。

 

血統猫には他の品種の情報がほとんど混ざらないため、選択される遺伝情報も限られるのです。

 

そのため、血統猫はその品種の性質が色濃く受け継がれていきます。

 

 

見た目や性格に関する情報の選択肢が少なければ、必然的に猫の見た目や性格は似通ったものになるため、基本的な性格も品種によって異なるというわけですね。

 

 

「ヨーク・チョコレート」と「ハバナブラウン」いう品種の猫を例にみてみましょう。

 

ヨーク・チョコレートとハバナブラウンは名前の通り毛色が濃い茶色で、チョコのソリッド(単色)に分類されており、日本ではまだまだ珍しい品種になります。

 

 

「ヨーク・チョコレート」は友好的で落ち着きがあり、「ハバナブラウン」は知的で活発な性格で甘えん坊。

 

ヨーク・チョコレートとハバナブラウンは、どちらも愛情深く飼い主が大好きに育つ品種ですが、このように、毛色がよく似ていても異なる性格をしているんですよ。

 

 

これまで、色々なパターンの毛色や柄の種類が決まる仕組みとそれぞれの性格についてみてきました。

 

柄以外に、育った環境も猫の性格がつくられていく過程に大きく関わってきます。

 

 

特に、生後2週〜7週齢の子猫は社会期にあたり、この時期の環境は、性格が決まっていく上でとても重要です。

 

猫は、この社会期の間に、色々な人間に接することによりスムーズに人馴れをしていきます。

 

あなたが子猫のトレーニングを開始するのであれば、この社会期がおすすめです。

 

猫と飼い主が一緒に過ごし、たくさん触れ合うことでどんどん信頼関係が築けますよ。

 

 

たとえ、基本的な性格によって人気のない柄の猫でも、飼い主との間に安心感があれば、人が大好きに育つのです。

 

もちろん、厳しく高圧的に接する人と過ごした場合、温厚な柄であっても、その猫は人間嫌いできつい性格になってしまうでしょう。

 

 

猫も、様々な環境下でそれぞれ生きています。

 

あなたが成猫から一緒に過ごし始めるのであれば、その子がどのような環境で過ごしていたのかを理解してあげることが大切です。

 

気難しく育った猫とでも、あなたがゆっくり関係を構築すれば信頼関係ができていきます。

 

このように、猫の性格がつくられる上で、遺伝の情報だけではなく飼い主との関係はとても重要になってくるのです。

 

 

全く同じ柄や性格の猫は存在しません。

 

人気のある柄や人気のない模様というのは、「あくまで基本的な性格や見た目」で判断されるものです。

 

猫の柄や種類による、基本的な性格や個々のルーツを知った上で、より良い関わりを築いていきましょう。