チンチラの歯ぎしりの音と意味!カチカチやギリギリ・ゴリゴリなど
チンチラは歯ぎしりや鳴き声を通じて、実は人とのコミュニケーションがとれる動物なのです。
チンチラは寝てる時やラクトバイトのような粘性のあるエサを食べた時だけでなく、コミュニケーションツールとしても「歯ぎしり」を使います。
そんなチンチラの歯ぎしりには「カチカチ」や「ゴリゴリ」「ギリギリ」などさまざまな音があり、それぞれ意味があるんですよ。
しかし、せっかくチンチラが歯ぎしりや鳴き声などで意思を伝えていたとしても、あなたがその気持ちを理解できなければ意味がありませんよね。
今回は、チンチラの歯ぎしりについて、次のような内容を分かりやすくご案内していきましょう!
音の違いに意味がある!?チンチラの歯ぎしり「カチカチ」や「ギリギリ」「ゴリゴリ」
チンチラとコミュニケーションをとるためには、歯ぎしりにどのような種類があるのか、どのような意味をもっているのかを知っておく必要があります。
ここでは、チンチラの歯ぎしりの種類と共に、音の違いによってどのような意味の違いがあるのかについてお伝えしていきましょう。
チンチラの歯ぎしりの音が「カチカチ」の場合や 寝てる時はリラックス状態
チンチラが今どのような状態にあるのかについても「歯ぎしりの音」で見極めることが可能です。
チンチラの歯ぎしりには「リラックス状態」や「ストレス状態」「体調不良」と、大きく分けて3つのパターンがあります。
たとえば、チンチラが奥歯を「カチカチ」と鳴らすような歯ぎしりをしている時は、人とコミュニケーションをとりたい時や甘えたい時などリラックスしている状態です。
そのため、チンチラが「カチカチ」と歯ぎしりしても心配はいりません!
チンチラの「カチカチ」という歯ぎしりには、猫が甘えて「ゴロゴロ」と喉を鳴らすのと同じような意味があり、寝てる時に聞こえてくることもあります。
チンチラから「カチカチ」と歯ぎしりの音が聞こえたら「リラックスできている」「甘えてくれている」ということなので、ぜひ、たくさん撫でてあげたり、遊んであげたりするなどしてコミュニケーションをとってあげてくださいね!
1. チンチラが「カチカチ」と歯ぎしりする時はリラックスしている状態
2.「カチカチ」という音の歯ぎしりなら、チンチラとコミュニケーションをとる
3. チンチラは寝てる時にも「カチカチ」という歯ぎしりをすることがある
要注意の意味?チンチラの歯ぎしりの音が「ギリギリ」の時
チンチラの「カチカチ」という歯ぎしりとは反対に、「ギリギリ」といった音が聞こえてきた時は要注意です。
まず、チンチラが「ギリギリ」と歯ぎしりをしている時は、警戒したり、ストレスを感じたりしている状態であると考えられます。
チンチラはとても臆病な生きものなので「ギリギリ」という歯ぎしりをするような時は、「何か環境の変化がなかったか?」「何にストレスを感じているのか?」「寝てる時は大丈夫か?」など、生活環境を再確認し速やかに対策をとりましょう。
それに対し、餌を食べてすぐに、チンチラから「ギリギリ」と聞こえてきた時は、口のなかに何か残っているなど違和感からくる歯ぎしりです。
チンチラが食後に歯ぎしりをする時は、たとえ「ギリギリ」という音であったとしても、少し様子をみてあげてくださいね。
1.「ギリギリ」と歯ぎしりする時は、チンチラがストレスを感じているという意味
2. チンチラが「ギリギリ」と歯ぎしりしたら原因に応じて対策
3. チンチラが食後に「ギリギリ」歯ぎしりする場合は少し様子見
不正咬合かも!?チンチラの歯ぎしりの音が「ゴリゴリ」だったら
チンチラが歯ぎしりで伝えてくる不快感や不調は、「ギリギリ」という音の時だけではありません。
もしも、チンチラが「ゴリゴリ」といった重い音の歯ぎしりをするような時も、SOSの意味だと思ってください!
チンチラがしばらく「ギリギリ」という歯ぎしりを続け、次第に「ゴリゴリ」といった音に変わってきたというような場合は不正咬合の可能性があります。
「不正咬合」とは、チンチラの歯が伸びすぎることにより咬み合わせが悪くなっている状態で、「ゴリゴリ」という歯ぎしりの音で気づく場合がほとんどです。
チンチラが不正咬合になると、常に伸びすぎた歯が当たり続けて「ゴリゴリ」という音の歯ぎしりをするだけでなく、うまく餌が食べられなくなり体調を崩す原因となります。
そのため、チンチラの「ゴリゴリ」という歯ぎしりの音が気になるようになったら、不正咬合を疑い、早めに歯を削るなどの処置が必要です。
特に、チンチラが「ゴリゴリ」という音の歯ぎしりするのに加え、手で口元を気にしたり、よだれが出てくるようになったりしたら、不正咬合の可能性が高いのですぐに獣医師に相談してください!
1.「ゴリゴリ」という音の歯ぎしりする時は、チンチラが不正咬合の可能性
2. チンチラが「ゴリゴリ」と歯ぎしりしたら速やかに受診
鳴き声は寝てる時も!チンチラの歯ぎしり以外のコミュニケーション
「チンチラが歯ぎしりするイメージは湧いても、鳴き声は想像できない!」かもしれません。
実は、チンチラは歯ぎしりの音だけでなく、さまざまな鳴き声でのコミュニケーションも可能なのです。
こちらでは、チンチラの鳴き声の種類とともに、歯ぎしりの音と共通する意味についてもお伝えしましょう。
チンチラの鳴き声の「キュッキュッ」は歯ぎしりでいうとどんな意味?
チンチラは基本的に「あまり鳴かない生きもの」というイメージがありますが、歯ぎしり以外にも、実はさまざまな「鳴き声」でコミュニケーションをとります。
そのひとつがチンチラの「キュッキュッ」という鳴き声で、意味としては「仲間とコミュニケーションをとりたい」、歯ぎしりでいう「カチカチ」と同じようにリラックスし、甘えて何かして欲しいことを伝えようとしている状態です。
チンチラが歯ぎしりや「キュッキュッ」という鳴き声でコミュニケーションをとろうとするのは、「飼い主さんとの信頼関係が築けている」ということを意味しています。
チンチラが「カチカチ」と歯ぎしりや「プップップッ」「プププ」といった鳴き声で、甘えたい気持ちを伝えてくれるようになったら嬉しいですよね!
さらに、信頼関係を構築するためにも、チンチラの歯ぎしりや鳴き声に耳を傾け、上手にコミュニケーションをとってあげましょう。
1. チンチラは歯ぎしりだけでなく、鳴き声でもコミュニケーションをとる
2. チンチラの「キュッキュッ」と、歯ぎしり「カチカチ」はリラックスして甘えている状態
3. 歯ぎしりだけでなく、チンチラが「キュッキュッ」と鳴いた時は何を欲しいかを観察
チンチラの鳴き声「プップップッ」や「プププ」の意味も歯ぎしりの「カチカチ」に近い!
もしも、チンチラから「プップップッ」という鳴き声が聞こえてきたら、構って欲しい、甘えたいというちょっと寂しい気持ちで、歯ぎしりの「カチカチ」に近い意味合いの心情を表しています。
また、「プププ」という鳴き声も、チンチラの歯ぎしりでいう「カチカチ」よりも構って欲しくて甘えている状態です。
さらに、チンチラは寝てる時に歯ぎしりをすることがありますが、「プップップッ」「プププ」と寝言をいうように鳴くこともありますよ!
このように、チンチラが良い気分で歯ぎしりする時と同じように、「プップップッ」「プププ」と鳴く時は特に心配する必要はありません。
チンチラが「プップップッ」「プププ」と鳴いた時は、「カチカチ」と歯ぎしりする時のように遊んであげるなどのスキンシップをはかったり、おやつをあげたりするなど十分に構ってあげてくださいね!
1. チンチラは歯ぎしりだけでなく「プップップッ」「プププ」などの鳴き声を出す
2. チンチラの鳴き声「プップップッ」は、歯ぎしり「カチカチ」よりも寂しくて甘えている意味合い
3. チンチラの鳴き声「プププ」は、歯ぎしり「カチカチ」よりも構って欲しくて甘えている状態
4. チンチラは寝ながら歯ぎしりするだけでなく「プップップッ」「プププ」などの寝言もいう
ラクトバイトが原因?チンチラがコミュニケーション以外で歯ぎしりする理由
チンチラはコミュニケーションをとる時以外にも歯ぎしりすることがあります。
チンチラがコミュニケーション以外で歯ぎしりをする時には、口のなかで何かが起こっている状態と考えましょう。
こちらでは、チンチラの口の中がどのような状態になると歯ぎしりをするのかという理由についてもご案内していきますね。
チンチラって反芻するの?歯ぎしりではなく口をもぐもぐする理由!
チンチラが歯ぎしりでもなく、食後でもないのに反芻するように口をもぐもぐとさせていることがある場合は気を付けてあげてください。
どうしても、チンチラが歯ぎしりをしていると体調が気になりすぎてしまったり、反対に、口をもぐもぐしていると「反芻かな?」と思い体調の悪化を見過ごしてしまうことがあるため、行動の意味を理解することがとても大切です。
チンチラが食後に、歯ぎしりするわけではないのに口をもぐもぐしているというような場合は、反芻ではなく、物が挟まったり何かがくっついたりしていると考えるのが自然でしょう。
しかし、食後でもないのに、反芻するように口をもぐもぐとしているような場合は、不正咬合など別の理由が考えられます。
ちなみに、チンチラは歯ぎしりはしますが反芻はしません!
そのため、たとえ「ゴリゴリ」など悪い音の歯ぎしりをしていないとしても、チンチラが頻繁に口をもぐもぐするような場合は、不正咬合を確認するためにも、一度獣医師に診てもらうと安心でしょう。
1. チンチラは歯ぎしりはするが反芻はしない
2. チンチラの口のもぐもぐが長く続く場合は不正咬合がないかどうか獣医師に相談
原因はラクトバイトかも?チンチラが歯ぎしりと共に口をもぐもぐする理由
チンチラが「食後」に歯ぎしりしたり、反芻するように口をもぐもぐとさせている場合は心配はいりません。
もしも、チンチラのおやつとして市販されているラクトバイトやドライフルーツなど、ベタっとした食感のものを食べた後であれば、くっつきやすいので歯ぎしりしたり、口をもぐもぐしたりして取ろうとしていると考えられます。
特に、チンチラにラクトバイトを与えた後は、「ギリギリ」といった音がする歯ぎしりをすることがあるので心配になってしまうかもしれません。
しかし、チンチラの歯ぎしりが「ギリギリ」だったとしても、まずは心配せず、口の中のラクトバイトが取れる頃までしばらく様子をみてあげてくださいね。
そうとはいえ、同じ口の中の違和感でも、チンチラの歯ぎしりが止まらない時や「ギリギリ」が次第に「ゴリゴリ」に変わってきたり、食後でもないのに、いつまでも口をもぐもぐしている場合などは要注意です。
チンチラが「食後以外のタイミング」で歯ぎしりをしたり、口をもぐもぐしたりする時はコミュニケーションや反芻と安心せず、しっかりと観察してあげてください。
そして、チンチラの歯ぎしりが長く続く場合や「ゴリゴリ」という音がする場合、いつまでも口をもぐもぐしている場合は「不正咬合」が疑われるため、速やかに獣医師に相談しましょう。
1. 食後にチンチラの歯ぎしりや口のもぐもぐするのは、歯の詰まりを取るため
2. チンチラが食後に歯ぎしりやもぐもぐしやすい食べ物:ラクトバイトなど粘性のあるもの
チンチラが「チチチチ」いったり「ゴリゴリ」歯ぎしりする!咬み合わせが原因の場合
チンチラに起こりやすい「不正咬合」は、歯が伸びすぎたり、伸び方のバランスが悪くなったりすることにより咬み合わせが悪くなっている状態で、歯ぎしりで気づくケースがほとんどです。
たとえば、チンチラが常に「チチチチ」と言っていたり、「ゴリゴリ」という歯ぎしりの音が続いたりする場合は不正咬合の可能性があります。
チンチラの不正咬合は単に口の中や歯の不調に止まらず、最悪の場合、命に係わることもあるため「チチチチ」や「ゴリゴリ」といった歯ぎしりの変化を見逃さないようにしましょう。
また、チンチラの不正咬合が疑われる場合、「チチチチ」と歯が当たったような音や歯ぎしりをするだけでなく、よだれが増えたり、食欲がなくなったりすることもあるので、寝てる時も含め日頃からの観察が重要です!
チンチラの歯ぎしりが不正咬合によるものだと考えられる場合は、速やかに獣医師に相談し、歯を削るなどの処置をしてもらってくださいね。
せっかく、チンチラが「チチチチ」や「ゴリゴリ」と歯ぎしりでSOSを出したのにも関わらず、不正咬合をそのままにしておくと、食べ辛くなることから食欲が落ち、体重が減ったり消化器官が弱くなってしまったりするなどの体調を崩す原因となります。
チンチラの歯ぎしりは、体調管理するうえで重要なメッセージとなるため「チチチチ」や「ゴリゴリ」も含め、その意味を十分に理解してあげてくださいね。
1. チンチラが「チチチチ」といったり「ゴリゴリ」歯ぎしりする時は不正咬合の可能性
2. 歯ぎしりに加えチンチラのよだれや食欲不振がみられたら即受診
「しんどい時」に起こるチンチラの歯ぎしりを防ぐ方法
チンチラが歯ぎしりする理由は「コミュニケーション」だけでなく、「不正咬合」や「ストレス」から「しんどい」と感じている時という場合もあります。
チンチラの歯ぎしりから、早くその「しんどい時」であることに気づいてあげることができれば、予防したり、原因を取り除いたりすることが可能です。
ここでは、チンチラがしんどい時にする歯ぎしりを「事前に防ぐにはどうしたらよいのか?」をお話ししていきますね!
その歯ぎしりは不正咬合のせい?チンチラの餌がペレットだけではダメな理由
不正咬合は歯ぎしりが続くだけでなく、食べたいものが食べられなくなり、体調不良を起こすきっかけとなるチンチラにとって危険な状態です。
体調管理のためにも、チンチラのその歯ぎしりの意味を理解し、早く、適切に対処する必要があります。
しかしながら、最も重要なのは、チンチラが「しんどい」と歯ぎしりでSOSを出さなくてもいい環境にしてあげることでしょう!
そもそも、チンチラが歯ぎしりする理由の1つである「不正咬合」の主な原因は「食生活」です。
本来、チンチラの「ゴリゴリ」といったしんどい時にする歯ぎしりは、「ペレット」や「チモシー」などの固い牧草を食べることで、日常的に歯を削り防くことができます。
そうとはいえ、「ペレットだけ」を食べていては、チンチラの不正咬合による歯ぎしりを防ぐことはででません。
チンチラの不正咬合による歯ぎしりを防ぐには、ペレットと共に、十分な量のチモシーを与えてあげる必要があります。
実際に、不正咬合でしんどくなり歯ぎしりが出たチンチラには、チモシーが嫌いでペレットやラクトバイトなどのおやつばかり食べていた、いわゆる「チモシー不足」の子が多いのです。
当然のことながら、チンチラが歯ぎしりで「嬉しい」とアピールしてくるからといって、フルーツやラクトバイトといった柔らかいものばかり食べさせていてもいけません!
チンチラが喜ぶラクトバイトなどは、あくまでも「おやつ」や「栄養補助」として与えましょう。
チンチラが「不正咬合でしんどい」と歯ぎしりすることがないよう、ペレットとチモシーをバランスよく与えるなど、本来の食生活を徹底することが重要です。
加えて、チンチラのケージにかじり木を入れておくとことで、ストレスや不正咬合など、いわゆる「しんどい」状態からくる歯ぎしりをさらに防ぐことができますので活用してくださいね!
1. 不正咬合からくるチンチラの歯ぎしりの原因は「食生活」
2. 不正咬合によるチンチラの歯ぎしりの予防には、
- ペレットとともに十分な量のチモシーを与える
- かじり木を置くことで「歯の伸び防止」+「ストレス解消」
しんどい時にも歯ぎしりする!チンチラのストレスの原因と対処法
チンチラが「しんどい時」にする歯ぎしりのもう1つの原因が「ストレス」です。
チンチラが恐怖や警戒心を感じると「ギリギリ」と重い音の歯ぎしりをします。
チンチラはストレスに弱い生きもののため、しんどい時に起こす歯ぎしりを長く続けているような状態だと体調を崩す恐れがあるので注意してくださいね。
チンチラの不正咬合からくる歯ぎしりは、本来の食生活に則した「ペレットとともに十分な量のチモシー」にすることで予防可能というお話をしました。
同じように、チンチラの恐怖や警戒心からくる歯ぎしりも、本来の生活に即した、できるだけストレスのない環境を整えてあげることで防いだり、抑えたりすることができるでしょう。
たとえば、チンチラはとても敏感な生きもので、聞きなれない音がすると恐怖や警戒心から「ギリギリ」という重い歯ぎしりをすることがあります。
そのような時は、ケージの場所を移動したり、カバーをかけたりするなどして、できるだけチンチラにその音が聞こえないようにしてあげると歯ぎしりを抑えることが可能ですよ。
チンチラの歯ぎしりが気になった時は、起きてる間はもちろん、寝てる時間帯にも、慣れない音がしていないか注意してあげてください。
1. ストレスによるチンチラの歯ぎしりの原因は「生活環境」
2. ストレスからくるチンチラの歯ぎしりを防ぐには
- チンチラが警戒する音が聞こえない場所にケージを配置
- 起きている時だけでなく、寝てる間の環境も確認する
このように、チンチラのストレスからくる歯ぎしりは、本来の生息環境に則した生活環境を整えることで防ぐことができます。
ぜひ、チンチラがSOSの歯ぎしりをすることがないよう、日頃から十分にコミュニケーションをとってあげてくださいね!