犬はかぼちゃと種や皮は大丈夫?クッキーやケーキなどレンジのレシピ
秋になり寒くなってくる頃に犬と散歩をしていると、美味しいかぼちゃが店頭に並んでいませんか?
かぼちゃは犬が好む甘さで煮ても焼いても美味しいですし、クッキーやケーキなどのお菓子にも使用できる万能食材ですよね。
あなたが美味しいかぼちゃの料理を作ったら、愛犬と一緒に食べたいと思いませんか?
しかし、犬はかぼちゃを何も気にせずに食べれるのでしょうか?
犬がかぼちゃを食べる際に気を付けたい、「与えても大丈夫な量」と「皮や種も食べれるのか」や「肝臓に良いのは本当か」について分かりやすく説明していきましょう。
また、レンジを使った、犬が食べれるかぼちゃのレシピもご案内していきますね。
犬はかぼちゃの「皮」や「種」と「生」は食べれる?さつまいもとの比較!
結論から言うと、かぼちゃの大部分は犬が気にせず食べても大丈夫な食材です。
ただし、犬の消化能力は人間とは全く違うので、かぼちゃの「皮」と「種」には気を付けてあげないといけません。
かぼちゃの「皮と種の処理の仕方」と犬が「生で食べてしまった際に気を付けたいこと」を説明していきましょう。
犬はかぼちゃの「皮」と「種」を食べれるが気を付けなければいけないその理由!
犬がかぼちゃの皮と種を食べてしまったとしても、基本的には大丈夫なのでそんなに心配をしないでくださいね。
なぜ、犬が「かぼちゃの皮と種を食べてはいけない」かというと、それは、食べ方と消化能力が人と違うからなのです。
犬は本来肉食で、食べ物を噛んで唾液と混ぜてでんぷんを分解する、そういった人と同じ消化の働きはありません。
犬の口は、食べ物を噛みちぎって丸呑みをするのに適した構造をしているのです。
そのため、犬がかぼちゃの皮や種を飲み込んでしまうと、それらの硬い部分で消化管を傷つけてしまう恐れがあります。
さらに、食べ物を丸呑みする犬のこの習性は、かぼちゃの皮や種を喉に詰まらせてしまうことも考えられるのです。
しかし、かぼちゃは皮や種にも栄養があります。
かぼちゃの皮にはβカロテンや食物繊維があり、種には亜鉛や鉄が含まれているので、犬が食べれるなら毎日の食事でこれらの栄養も一緒に摂取してほしいところですよね。
かぼちゃの皮や種を犬に与える際は、適切な処理をすれば大丈夫なので、その方法を紹介していきしましょう。
まず、かぼちゃの皮や種はもちろんですが身の部分でも、生のままを犬にあげてはいけません。
犬は生のままでもかぼちゃを食べれるのですが、消化能力が人間より低いので、食べると未消化や下痢の原因になってしまいます。
犬にかぼちゃの皮を与える際は、細かくしてから茹でて柔らかくしてあげましょう。
かぼちゃの種には殻が付いているので、乾燥させてからペンチなどで割り、中身を炒ってから犬にあげてください。
種に殻が付いたまま犬にあげると未消化で出てきてしまうので、体の小さな子は特に、途中で詰まらせてしまうこともあり危険です。
犬にかぼちゃの栄養を丸ごと摂取させたい場合には、生のままではなく皮と種の処理をしっかりしてからあげるようにしましょう。
犬にとっていいのはどっち?かぼちゃとさつまいもを徹底比較!
かぼちゃと同じく秋になると美味しいさつまいもですが、犬が食べるのにはどちらがより良い食材なのでしょうか?
かぼちゃとさつまいもはどちらも甘味が強く、茹でると良い香りがしますので、犬が好んでよく食べますよね。
犬のおやつでも、かぼちゃとさつまいもはよく使われているので、あなたもペットショップでよく見かけることがありませんか?
そんな、かぼちゃとさつまいもには栄養面で違いがありますので、そこを説明していきましょう。
まず、かぼちゃは甘味が良く栄養も豊富なので、犬の食欲が落ちているときに毎日食べているドックフードに混ぜてあげることで、食欲が刺激されて栄養補給ができますよ。
さつまいもは食物繊維が豊富なので、犬が便秘の時にあげると良いでしょう。
また、さつまいものカロリーはかぼちゃよりも高いので、犬が体力を消耗しているときにおすすめです。
かぼちゃとさつまいもは、どちらも生では犬が消化不良を起こしてしまうので柔らかく茹でてあげてくださいね。
人がさつまいもを食べる際にレンジで加熱することがあるでしょうが、犬に与える場合にはこの方法を使ってはいけません。
さつまいもはレンジで加熱しただけでは、シュウ酸が残ってしまうのです。
手作りのさつまいもをあげるときは、シュウ酸カルシウムで結石にならないようにするためにもレンジで加熱するのではなく、必ず鍋で茹でてからあげましょう。
犬がかぼちゃを食べると肝臓に良いというのは本当?食べても大丈夫な適正な量!
愛犬には毎日健康でいてほしいと思いますよね。
特に、体が辛いことを言葉で伝えられないのが犬ですから、飼い主のあなたが沈黙の臓器といわれる肝臓や腎臓にも気をつけてあげなくてはいけません。
かぼちゃは栄養が豊富で、食べると肝臓や腎臓の働きにも影響を与えます。
「かぼちゃは肝臓に良い」といった情報を目にされたことがあるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?
また、体にいいからといって食べすぎると、腎臓における注意点もありますので このあと詳しく説明していくことにしましょう。
犬がかぼちゃを食べても肝臓は大丈夫?腎臓には気を付けて!
犬はかぼちゃを食べれますが、その栄養は肝臓や腎臓にどんな影響を与えるのでしょうか?
かぼちゃはビタミンが豊富で、肝臓や腎臓などの臓器を正常に働かせる作用があります。
かぼちゃを食べると肝臓に良いという情報ですが、これは間違っているわけではありませんが、弱った臓器が改善されるというほどでもありません。
肝臓は体の毒素を分解したり、ビタミンを貯蔵たりするなどいくつもの重要な働きがあります。
肝臓がかぼちゃと関わるのは、βカロテンをビタミンAに変化させるという働きです。
このビタミンAが不足すると、暗い所で物が見えずらくなったり皮膚に異常が出るようになったりしてしまうので注意しましょう。
犬がかぼちゃを食べても、肝臓に悪い影響はありませんが、腎臓には注意が必要になってきます。
なぜなら、腎臓が弱っている犬がかぼちゃを食べすぎると、心臓に負担をかけてしまうからです。
腎臓は血液をろ過して体の毒素を尿として排出しています。
かぼちゃはカリウムを多く含んでいる野菜で、これは体の中の塩分を排出して血圧を安定させる働きをしているのです。
腎臓が弱っている犬がかぼちゃを食べすぎると、カリウムを分解できずに蓄積させてしまい、不整脈などを引き起こす原因になることがあります。
さらに、カリウムは利尿作用もあって、脱水にもなりやすいので高齢の犬などは、特に、かぼちゃのあげすぎに注意しなくてはいけません。
犬がかぼちゃを食べられる量は?毎日手作りをするならしっかり守ろう!
それでは、犬がかぼちゃを食べれる「量」というのはどのくらいなのでしょうか?
かぼちゃは100gで90カロリー程あります。
鶏のささみ肉が100gで108カロリーなので、かぼちゃは意外と高カロリーなんですよ。
そのため、かぼちゃは一度にたくさんは食べられませんし、犬の大きさによっても食べれる量は変わってきます。
特に、肥満傾向でダイエットが必要な犬には気を付けたい食材ですね。
犬が1日で食べれるかぼちゃの量はこちらの通りとなります。
犬のご飯を毎日手作りであげている場合は、その子にあった量を把握していないと栄養が偏ってしまい、体の不調につながるかもしれません。
かぼちゃに関わらず、毎日のご飯を適正な量で作ることが、愛犬の健康管理にとても大切なことになってきます。
犬におすすめのかぼちゃレシピはレンジで簡単に?クッキーやケーキは米粉を使って!
かぼちゃを使った犬の手作りご飯にはたくさんのレシピがあります。
愛犬の毎日の食事はドックフードでも十分ですが、手作りでごはんを作ってあげると美味しそうに食べるその姿により愛おしくなることでしょう。
ここでは、レンジでできる「チップスやスープ」のレシピと、米粉を使った「ケーキとクッキー」さらに「プリン」をご案内します。
ご案内するレシピは簡単で、お鍋一つで作れるプリンなど料理の初心者でも作りやすいメニューですよ。
さらに、かぼちゃをペーストにして、老犬に優しい介護食が作れるレシピもご案内していきますね。
犬のかぼちゃレシピ!レンジで料理下手でも簡単なチップスやスープ
愛犬に美味しいかぼちゃを食べさせてあげたいと思っても、手作りは手間もかかり大変だと思われているかもしれません。
そんなあなたでも大丈夫なのが、レンジで作るかぼちゃの「スープ」と「チップス」のレシピです。
なるべく簡単に手作りできるように、3工程でできるかぼちゃのスープとチップスのレシピをご案内していきますね。
材料:かぼちゃ 水
1.かぼちゃの種と皮を取って1センチ角くらいに細かく切りましょう。
2.耐熱容器にかぼちゃと、その倍の量の水を入れ、ラップをしてレンジで5分加熱します。
3.レンジから取り出して、かぼちゃを潰すようによく混ぜたらスープのできあがりです。
このかぼちゃスープのレシピは、犬の水分補給としても役に立ちます。
かぼちゃスープに味付けをしてしまうと、塩分が過多になることもありますので水のみで作ってくださいね。
材料:かぼちゃ
1.かぼちゃの種と皮を取って、0.5センチほどの薄切りにします。
2.クッキングシートの上にかぼちゃを並べレンジで5分ほど加熱しましょう。
3.ぬれせんべい程の硬さになったら、かぼちゃチップスの完成です。
かぼちゃをチップスの薄さに切るのが大変でしたら、切る前に少しレンジで温めると切りやすくなりますよ。
かぼちゃチップスはカリカリに固くしてしまうと犬が食べたときに危険なので、少し柔らかい状態であげるようにしましょう。
犬が食べられるかぼちゃのクッキーやケーキとプリンといったレシピ!米粉を使えば安心
かぼちゃといえばスイーツも美味しいですよね。
しかし、犬にとってスイーツの砂糖は体に良くないこともあります。
そこで、かぼちゃの自然な甘さを活かせば、砂糖を使用しないレシピでクッキーやケーキとプリンが作れるのです。
ケーキやクッキーは手作りが難しいと思われるかもしれませんが、こちらの犬向けのかぼちゃレシピは米粉を使って混ぜて焼くだけでできるので複雑な工程は必要ありませんよ。
この犬用かぼちゃのプリンのレシピはお鍋一つで作りますので、料理が苦手であっても大丈夫ですよ。
犬も人間も一緒に食べれるクッキーやケーキとプリンのレシピで、すてきなおやつタイムを過ごしてみてくださいね。
材料:かぼちゃ 米粉 プレーンヨーグルト
1.かぼちゃの皮と種を取り、角切りにしてレンジで柔らかくなるまで温めたら潰しておきましょう。
2.かぼちゃの半分の量のプレーンヨーグルトを 1.に混ぜます。
3.しっかり混ざったら、かぼちゃの半分の量の米粉を入れて、ひと塊になるように混ぜましょう。
4.生地を成形して、200℃のオーブンで10分焼いたらできあがりです。
犬のかぼちゃクッキーの生地をオーブンで焼きすぎると固くなってしまいますので、ソフトクッキーの様に柔らかさを残して焼き上げるようにしてくださいね。
このかぼちゃのクッキーは一口大に成形することで、犬の訓練のご褒美用としても使うことができますよ。
材料:かぼちゃ 米粉 卵
1.かぼちゃは皮と種を取り、レンジで柔らかくしたら良く潰しておきましょう。
2.卵1個をハンドミキサーで白っぽくなるまでよく泡立てます。
3.泡立てた卵にかぼちゃを合わせて、しっかりとハンドミキサーで混ぜ合わせてください。
4.ふるっておいたかぼちゃと同じくらいの量の米粉を 3.に入れ、また、しっかりと混ぜ合わせます。
5.マフィンのカップに8分目程を 4.の液をいれたら、レンジで2分程度温めてできあがりです。
この犬のかぼちゃのケーキのレシピでは、卵をとにかく よく泡立てることが大事なポイントになってきます。
このレシピでしたら簡単にかぼちゃのケーキを作ることができますので、犬にあげる毎日のおやつの一つとして作ってみてくださいね。
材料:かぼちゃ 米粉 犬用の牛乳
1.かぼちゃの種と皮を取ってレンジで加熱したら、滑らかなペースト状になるまで潰します。
2.鍋にかぼちゃの5倍の量で犬用の牛乳を入れ、1.と一緒に混ぜながら沸騰直前まで温めましょう。
3.かぼちゃの5分の1ほどの量の米粉を 2.に合わせて、よくかき混ぜながら中火で2分加熱します。
4.3.の液が滑らかになってきたら、プリンカップに入れ粗熱をとり冷蔵庫で冷やしてできあがりです。
かぼちゃのペーストに米粉を入れてからは、しっかりかき混ぜないと焦げてしまいます。
また、3.の工程で加熱が足りないと犬のかぼちゃプリンが固まりませんので注意してくださいね。
犬の介護食ならかぼちゃをペーストにしてみよう!
かぼちゃは加熱すると柔らかくなって潰しやすいので、犬の介護食にも最適ですよ。
老犬になって食が細くなると、必要な栄養を摂取するのも一苦労となってきますからね。
そんな時は、かぼちゃのようにカロリーの高い食べ物で足りない栄養を補給してあげましょう。
噛む力も弱くなった老犬には、ペーストにしたかぼちゃがおすすめです。
かぼちゃのペーストは舐めるだけで食べれますので、寝たきりでも与えやすくなりますよ。
この犬向けのペーストの作り方は、かぼちゃの種と皮を取ってレンジで加熱したら潰すだけで大丈夫です。
これを、より滑らかなペーストにしたい場合は、こし器を使いましょう。
作った犬用かぼちゃのペーストは、冷蔵庫で3日ほど保存が可能です。
さらに、この犬用かぼちゃのペーストを一食分に分けて、ラップに包み 冷凍庫に入れておけば2週間は日持ちしますよ。
保存ができると毎日かぼちゃのペーストを作らなくていいので、犬の介護の負担も減らせることでしょう。
このペーストは老犬に限らず与えられるので、毎日のドックフードにトッピングしてあげるのにも利用できますよ。